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お読みいただく前に
この 『公開! ここまでやります外壁塗装!! Web 外装リフォーム見学会1』 は単に 施工前後の遠景写真をご紹介するだけではありません。実際の弊社の外装工事を通じて、 離れて見ただけでは分からない作業進行中の様子やポイント、注意点を出来るだけ接写画像を 用いて克明に公開しました。
よく『外壁塗装工事なんて、ペンキ屋さんに頼めば安く済む』と、お考えの方がいらっしゃいます。
本当に正しいのでしょうか?
いざ、塗装をするのに建物を調査してみると良く分かります。
塗装以外に必要な工事が結構あるのです。
もちろん、お客様のご要望で他の工事を同時にやるケースもあります。
この『外装リフォーム見学会1』では、外壁塗装工事だけでは見過ごされてしまいそうな、
他の外装工事も一緒にご紹介いたします。
足場が掛かった時でなければできない工事、あるいはやっておいた方がよい工事の一例として、
ご参考にしていただければと思います。
さて、今回外装リフォームをご紹介する建物は、木造住宅ではありません。
1992年築(新築後17年経過時)の旭化成のへーベルハウスです。
『なんだぁ、それじゃ、うちと比較にならない。』なんて、右上の×印をクリックするのはまだ早いですよ。
一般的にヘーベルハウスのリフォームは旭化成リフォームさんの独壇場となってます。
旭化成さんの担当者が堂々と高額工事であるのを告げるにもかかわらず、
オーナーさんが頼んでくれるのはどうしてなのか?・・・・本当、羨ましい・・・・。
これは、旭化成さんに限りません。他のハウスメーカーさんでも似たり寄ったりです。
ハウスメーカーの持つノウハウを十二分に活かした戦略として、他では手に入らないオリジナルの材料や建材を施主に推奨しているのと、
メーカー施工に対する安心感が理由のようです。
ところが、ハウスメーカーの建物のオーナーさんの中には、
オリジナル材料を使わなくとも価格と施工が両立したリーズナブルな業者を探している方もいらっしゃると思います。
ただ、そういうオーナーさんの目に叶うには、
施工がメーカーさん並にシッカリしていることがボーダーラインとなるわけです。
ところが、価格や施工前後の遠景写真だけが多い広告でははっきり言って何もわからない。
そこで、私たちの施工をそういう施主様に是非ご覧いただきたいと考えているのです。
もちろん、業者選びの参考としたいお客様にもご覧いただきたいと思います。
ですから、お断りしておきますが、『高額工事はステータスだ。』とか
『工事は激安に限る』と
両極端なお考えの方は、これから先はお読みにならないほうが良いかもしれません。
とても、長いので。
さて、今回の建物の話に戻しましょう。
外壁の特長
建物の外壁には色々な種類がありますね。
モルタル、窯業系サイディング、金属系サイディング、
タイル、コンクリート・・・
へーベルハウスは軽量気泡コンクリートと呼ばれる軽石のような工業製品を外壁や各階の床下地に
使っています。これをヘーベル板とか、ALC板と呼んでいます。
さっそく、工事のポイントを写真で見ながら、おさえていきましょう。
建築士アドバイザーの視点から見た改修のポイント |
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ポイント1 コーキング
外壁には、縦・横に線が見えます。これは、溝になっていて『目地』といいます。
外壁のへーベル板の大きさは、横巾が約30、45、60cmの3種類で長さは約2.9mとなっております。
これを縦使いにして横に並べていきます。
へーベル板の継ぎ目は、縦、横とも弾性のコーキング(継ぎ目に充填し、硬化すると弾性がある
シール材)が打たれ、その上から塗装されています。
下図の赤い線がコーキング箇所です。

縦目地は、全てへーベル板の継ぎ目になっていてコーキングが打たれています。
横目地は大部分が化粧目地(飾り)で、コーキングが打たれているのは、わずかです。
また、窓周りにもコーキングが、打たれています。
縦目地を近くで見てみましょう。

時間が経つとコーキングは劣化します。痩せてきて塗膜面にヒビが入ります。
更に劣化が進むと深い亀裂が入り剥離し、雨漏りの原因となります。
剥離した状況なら、一旦撤去してから打ち直しが必要ですが、
写真の程度なら、ヒビの上に増し打ちしてから、塗装します。
この建物の場合、大部分のコーキング目地にヒビ割れが始まっていました。
次回改修までの期間を考慮し、全目地の増し打ちを実施することになりました。
ちなみにこの建物のコーキングは総延長721mにもなります。
ヘーベルハウスは、他の種類の住宅に比べてコーキング箇所がかなり多いといえるので
その分、改修費用がかさむことになります。
ポイント2 塗膜面の注意点次に、塗装の状況を見てみましょう。


これは、表面の塗膜面の劣化によって起こります。
ヘーベルハウス以外でも外壁が塗装なら起こります。
こうなると、塗膜面は水をはじいていません。
さらに下の写真を見て下さい。
建物の出隅の部分、離れて見ても、大分汚れや染みが目立ってきてますね。
近くによって見てみましょう。![]()
正面、出隅、横目地部分に大小の穴が見えます。
へーベル板自体は、軽量気泡コンクリートと呼ばれるように、もともと表面に無数の細かい穴が
空いてます。
この無数の細かい穴を放っておくと雨水が浸み込み壁の劣化が進んでしまいます。
経年劣化でこうなったのか?新築当時の塗装工事が行き届いていなかったのか?
特に塗料の入れにくい、化粧目地の部分に多いのが気になりますね。
(ご覧になられているあなたがヘーベルハウスのオーナーでしたら、是非ご確認下さい。)
リフォームでは、こういった部分もきっちり塗りこんでいくのをご覧いただきましょう。
工事のポイント3 雨漏り
雨漏れの部位のそばに電線の引きこみがありますね。(黄色の部分) 近くで見てみましょう。


電柱から電線を引き込むため、受け金物がコーチボルトで建物の躯体に固定されています。
拡大して見てみましょう。
コーチボルトはときどき抜け掛かっている場合もあります。
角度を変えて見てみると、
どうやらコーキングが切れてしまっているようです。この辺りから雨水が入っているのかもしれません。
補修しましょう。
工事のポイント4 外壁の茶色い汚れ
そばで見てみると・・・
配線の所々から出ている。原因は・・・
配線の固定金具(サドルといいます)から出た錆びが壁を汚していたのです。
他の家でもこのような状況をたまに見かけますね。
外部の鉄の金物に塗装もしないで取り付ければと当然錆びてしまいます。

特に、人の目に触れる道路側には錆びない素材を使うか、塗装などの施工時の配慮がほしいものです。
せっかく壁を綺麗に塗装するのですから、対策を講じましょう。
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工事のポイント5 反射ガラスの右端の上部にかすかに斜めの線が見えます。
そばで見てみると・・・ |


ヒビ割れです。他にも・・・

何箇所かありました。
へーベル板のヒビはコーキングの直ぐ脇に入ることが多いようです。元々割れていたのでしょうか?
へーベル板は軽石のように空気を含んでいるので、もろいのでしょうか?
それとも、建物が揺れる際に目地に打たれたコーキングが隣どうしのへーベル板を引っ張って起こる
被着体破壊でしょうか?
へーベル板には強度を高めるため内部に鉄筋が入っています。
ヘアークラック以上のひびや表面の塗膜の防水性が失われた状態を放置しておくと雨水が中に
入り込み、鉄筋が錆びて膨張し、内部で剥離を起こしてしまう可能性があります。
ヘーベル板を水から保護するには、表面の塗膜を活性にしておくほか、ヒビ割れの補修も大切です。
工事のポイント6 屋上に上がる階段のペントハウスの屋根

雨漏りはありませんが、随分と苔や藻が生えています。
アスファルトシングル(屋根材)そのものの改修か、塗装か判断に迷いましたが、塗り替えを選択しました。
以上の箇所に気を配りながら工事を始めていきましょう。
外壁工事の進め方を以下に示します。
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工程0 近隣挨拶 工程1 足場架設 工程2 窓廻りの化粧額縁、シャッターレール、面格子の撤去 工程3 高圧水洗浄 工程4 コーキング養生 工程5 シールプライマー 工程6 コーキング打設 工程7 塗装養生 工程8 下地処理 工程9 外壁部 塗装 ●工程9-1 微弾性サフェーサー下塗り ●工程9-2 中塗り ●工程9-3 上塗り 工程10 塔屋 アスファルトシングル屋根塗装 ●工程10-1 防藻・防苔処理 ●工程10-2 下塗り ●工程10-3 中塗り ●工程10-4 上塗り 工程11 外壁塗装用養生剥がし 工程12 外部小物塗装・仕上げ ●工程12-1 外部小物塗装 【物置・換気扇フード・雨樋】 ケレン・下塗り・上塗り 【物置】ケレン・錆び止め・下塗り・上塗り ●工程12-2 化粧額縁・シャッターレール・面格子取り付け 工程13 足場解体 -----完成----- |
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工事は足場の架設から始めていきますが、
その前に弊社では、着工に際し、近隣への事前の挨拶を行ないます。
『お互いさまだから気にしないで!』と言うのは、ご近所の挨拶言葉です。
音を立てたり、車の出入りが合ったり、迷惑をお掛けするのは避けられません。
それにトラブル発生時のことも考えれば『親しき中にも礼儀有り。』の姿勢が大切だと思います。
弊社では挨拶文を近隣のお宅にポスティングし、
両隣のお宅にはできれば、施主様同行で直接挨拶に伺います。

工事に必要な足場を積んで3tトラックがやってきました。
作業者総勢4名


隣地との間が50cmほどしか無いので慎重に作業は進めます。

夕方4時過ぎ、8割がた出来上がりました。

ついに完成しました。ネットも張れて万全です。

工事に関するご案内と緊急時のご連絡先を記載した工事案内板を目立つ位置に掲示します。
緊急連絡先と責任の所在をはっきりと掲示することで、近隣の方々のストレスを少しでも軽くするよう
努めております。
足場も掛かって、工事案内板を取り付ければ、いよいよ本体工事の始まりです。
へーベルハウスは、先ほど申し上げた通り、他の種類の住宅に比べてかなり多くの箇所にコーキングが打たれています。
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窓には、シャッターレールや化粧額縁、面格子等が取り付けてあります。
コーキングはそれらの際(きわ)ギリギリに打たれています。
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しっかり施工するには、シャッターレール等を一旦撤去し、洗浄してからコーキングに取り掛かります。
続いて、窓廻りのシャッターレール撤去作業を実施します。
工程2 窓廻りの化粧額縁、シャッターレール、面格子の撤去

両脇のシャッターレールと下の枠を外します。

先ずは、下枠のビスを緩めます。

それから、左側の黒いレールのビスを外します。

レールを外すと、レール取付用の受け金物だけになります。

右側のレールも外して、最後に下の枠を外すと

撤去完了です。
同様な手順で、化粧額縁、面格子の取り外しもします。

こちらは小窓の化粧額縁を外した所です。
あれ?チョッと拡大してみましょう。

塗膜面のヒビ割れが始まっているのが確認できます。
化粧額縁が付けたままでは、しっかり施工できません。
サッシ周りの部材の撤去がすめば次は高圧洗浄です。
高圧洗浄当日。運良く?雨が降りました。

というのは、雨天なら、周囲のお宅の洗濯物や天日干しにも影響が無いからです。
それに、窓も閉まっているので音もあまり響きません。
高圧洗浄で使う機材を見てみましょう。

水道の蛇口から青いホースでバケツに水を入れています。
バケツの中に見える白く丸いフロートが自動制水弁装置です。
作業が中断して水位が上がると自動的に水が止まるようになっています。
最小限の水を使って作業をしますので、節水にもなりますし、
近隣の道路に流れ出す水の量も少ないのでご迷惑も最小限に食い止められます。
土の上でも水が垂れ流しにならないので、ドロドロも抑えられます。
バケツの水をコンプレッサー(黄色い四角い機械)が吸い上げ、
高水圧にして、黒いホースを通じて噴射ノズルから噴射し、壁の汚れや劣化部を落とします。

外壁を洗浄する者と、背後で巧みにホースを操る助手の絶妙な二人三脚が作業の進行を早めます。
外した化粧額縁の周りは埃が溜まっているので良く落とします。

目地のくぼみも入念に洗浄します。
高圧洗浄が終わると次はコーキングです。
外部のコーキング工事は天候に左右されます。
ヘーベルハウスのこのお宅の場合のように、コーキングの施工部位がかなりの距離になるときは
後工程への影響も考慮し、専門職を投入して一気に進めます。
シーリング防水技能士1級資格保持者による作業は素早く確実にキレイに仕上がります。

窓回り等の取り合い部のコーキングは、はみ出さないようにテープで養生します。
工程5 シールプライマー

テープで養生後、コーキングの接着がよくなる様にシールプライマー
(新規のコーキングをよく接着させるための下地処理材)を目地に塗ります。

シールプライマーを塗布したところは周りより色が濃いのが分かります。

窓周りのコーキング養生とプライマー塗布が完了したところです。
養生が終わってシールプライマーが乾くまで、チョッと休憩しましょう。

専門職が使う道具のへらです。年季が入ってます。
売っている道具をそのまま使っているわけではありません。
納得いく仕事をするために自分たちでヘラを何種類も加工します。
先についているゴムもそうです。
目地の形状に合わせた曲面のヘラでコーキングをならしながら擦り込んでいきます。
大きいヘラは、擦り込む際、漉き取れた余分なコーキングをなすりつけるのに使います。

これは、2液性のコーキングを混ぜ合わせる機械です。
硬化不良を防ぎます。昔は、棒で掻き混ぜていました。
次はコーキングの増し打ち作業です。
工程6 コーキング増し打ち
低モジュラス(弾性の高い)型のノンブリードタイプ(コーキングを打った後、上から塗料を塗っても
化学反応で表面に汚れが浮き出ないタイプ)のコーキング材を使います。

ヘーベル板のつなぎ目の横目地は打ちますが、化粧目地は、打ちません。

縦目地も横目地も、そして・・・

コーナーもできるだけ適量で均一になるように仕上げます。
屋上に上がるペントハウスのコーキング増し打ちが終わったところです。

縦目地と床の防水シート立ち上がりの部分、 サッシ周りにコーキングが打たれています。
さて、コーキング作業の合い間に、気になる工事ポイントの確認と対処もしていきましょう。
まずは、雨漏れを起こしている北側2階部分です。


コーチボルトの隙間と・・・

へーベル板と金物の間の亀裂の補修です。

金具の回りの古いコーキングをキレイに撤去(コーチボルトが見えます)してから・・・

壁に養生テープが貼られ、シールプライマーが塗られました。
壁の色が変わっているのが分かります。

電気配線の固定金具とヘーベル板との隙間にも新しいコーキングがシッカリ打たれています。
ちょうどヘーベル板の継ぎ目の横目地にコーキングが打たれているのも分かります。上から見ると・・・

金具の上部も隙間無くコーキングが打たれているので、雨水浸入の心配も無くなりました。
この上から、通常の工程通り塗装していきます。
さて、窓の脇にもう一箇所気になる箇所がありましたね・・・
壁に茶色く何か流れ出た跡。


サドルは新しいものと交換するので、コーキングの前に一旦撤去し
ヘーベル板専用のステンレスビスを仮止めしておきました。

コーキングが終わったところで、新規サドルを取り付けました。
サドルが赤褐色なのは、錆び止め材を塗ってあるからです。
ところで、雨漏れの点検の際に、もう一つ傷んでいる箇所を発見しました。

CATV保安器取付盤(黒とグレーの2本の配線が出ている釣り鐘型のグレーの下台)
どこが傷んでいるかというと・・・

風化していて今にも崩れ落ちそうです。
それに・・・

ビスの穴にも、ヒビが入っています。
さらに・・・

壁に固定する取付盤には、6ヶ所ビス穴がありましたが、4ヶ所しか留めてありませんでした。
左上は釘が打たれていましたが、へーベル板まで届いていませんでした。
17年間という歳月がこのようにしてしまったのでしょうか?
保安器の配線を固定する台座はチョッと触っただけでボロボロと崩れてしまいました。

CATV保安器取付盤を外した跡は・・・

シッカリシールして

新規の取付盤は6ヶ所とも、へーベル板専用のステンレスビスを使って固定しました。

CATV保安器を取り付け、配線のサドル(黄色の部分)も交換しました。
これで、取付は万全です。
他にも、2階北側出窓右上のヒビがありましたね。

ヘーベル板の補修材にはALC補修材というモルタルのように塗ると弾性無く固まるものがあります。
新築工事中の作業上の誤りで生じた『欠け』の場合と経年後の『ヒビ』では、亀裂の原因が異なります。
経年後のヒビは何らかの力が加わって、亀裂が生じている可能性もあるので、 同じ材質で補修すると、再び同様な力が加われば亀裂を生じやすいとも考えられます。
ヘーベル板のヒビ割れの補修は、状況に応じて対処方法を検討しています。
この建物では、ヒビの周辺は打撃点検をしました。
壁の内部で鉄筋が錆で膨張し剥離を起こしていると音が変わります。
他にも、外壁にタイルを貼ってある場合などは、タイルの接着不良を確認するのに、
同様に点検用ハンマーで打撃点検をします。モルタルなどの浮きを確認する場合も打撃点検はします。
美味しいスイカを選ぶ時も打撃点検しますよね。(笑)

浮き上がりや剥離は起こしていないようなので、一旦V字にカットしてシールプライマーを塗り
コーキングで補修することにします。

こちらも、V字カットしてシールプライマー塗布後、コーキング補修。
他にも、接写で細かい点を見てみましょう

少々のヒビ割れや

巣穴はコーキングで塗装の下地処理をしておきます。

欠けや

壁から出ている配管廻りもヒビ割れが生じている場合は、コーキング処理をします。
建物全体のコーキングが仕上がりました。

へーベル板の縦目地、窓周り

郵便ポストも一旦外して打設しました。
玄関扉周りにも白いコーキングが打たれているのが分かると思います。
窓周りを接写で見てみましょう。

黒いサッシにはみ出ると化粧額縁が取り付かなくなるので、 丁寧に仕上げてあります。

ルーフバルコニーの壁のコーキングが完了したところです。
天気が良ければ1日でコーキングは乾きますので、明日はコーキングの硬化を待って養生日とします。
さて、次の工程からは、職種が変わって塗装です。まずは、塗装養生から見ていきましょう。
工程7 塗装養生
塗装養生は、塗り分けと、飛び散るペンキで塗布面以外を汚さないために行ないます。
キッチリ養生することで仕上がりは良くなりますし、やり方次第で作業の進み具合も早まります。
まずは、人の出入りの多い玄関先の床養生

玄関周りの塗装作業中は更にこの上に、養生をします。
このブルーの養生シートは雨の日でも比較的滑りにくくできています。

基礎周りもキッチリ養生。

コーキング同様、サッシにはみ出して厚く塗膜が付くと、化粧額縁等が取り付けにくくなるので
注意します。

玄関の電子錠とインターホンの養生です。

犬走りの土間養生。

手すり、エアコン室外機、雨樋、窓周り、シャッターボックス、給湯器、床壁と同色で塗らないものは
全て養生します。

ルーフバルコニーです。盆栽には、あえてビニールは掛けてありません。

出窓もキッチリ。

屋上のパラペットの立ち上がりと手すりにも塗料が飛び散らないようにしっかり養生。
養生が終われば次は、下塗りですが、
その前にチョッと休憩しましょう。下の写真、何に見えますか?
色の違う3種類のおしぼり?

いいえ。塗料を塗るのに使うウールローラーといいます。
今回の建物の既存の壁には、細かな吹付け模様が付いています。
既存の模様を活かして塗膜をつけるには、上のような柔らかい細かい毛足のウールローラーを
柄につけて転がして塗料を塗りつけます。
塗る箇所に応じて、異なる毛の長さのものを使い分けます。
ちなみに、塗膜を厚くして既存の模様を目立たなくさせ、『さざ波』のようなパターンに仕上げる
塗り方もあります。

下塗りでは、『微弾性サフェーサー』という下塗材を塗布して、仕上材の塗布面となる下地を整えます。
『微弾性サフェーサー』は、旧塗膜のヘアークラック(髪の毛ほどの太さのヒビ:0.3㎜以下のものをいうようです。)、
巣穴などを1回塗りで埋めてしまいます。いったん隙間に入ると塗材に微弾性があるので防水性を向上させてくれます。(メーカーのカタログにより抜粋)

もともとの『微弾性サフェーサー』は白色ですが、
仕上りが濃い目の色の時は、サフェーサーも同系の色に調色してから塗ります。

色を加えてハンドミキサーで掻き混ぜると、

先に調色した隣の缶と同様な色になりました。
さて、下準備の『微弾性サフェーサー』の調色も終了しました。
明日はいよいよ、ヒビ割れや巣穴をしっかり埋めるように『微弾性サフェーサー』を塗りこみます。
工程8-1 外壁部 塗装 微弾性サフェーサー下塗り
目地は、くぼんでいるので塗料が入れにくく、

入念に一本一本塗り込むんでいきます。
先に目地を塗りつぶしてからローラーで転がして塗っていきます。
細かいところは・・・刷毛で隅々まで塗りこみます。

雨漏りが気になるコーチボルトの脇も丹念に筆で塗りこみます。
細かいところは・・・

根気のいる作業です。
雨どいと壁との間は・・・

毛足の短いローラーを使います。
出隅を境にして、微弾性サフェーサーを塗った所です。

右側が微弾性サフェーサーです。目地と壁が同色になっているのが分かります。
接写で見てみましょう。

出隅を境に比べてみると、左側の未塗装の部分は細かい巣穴が空いていますが、
右側は微弾性サフェーサーがしっかり塗り込まれているのが確認できます。
さて、巣穴がひどかった面は、どうなりましたでしょうか?


大きな深めの穴と目地の巣穴部分の下地処理を事前にしてあったので、

微弾性サフェーサーが完全に塗りこまれています。
他のヒビ割れ箇所も接写で見てみましょう。

コーキング跡を微弾性サフェーサーで下塗りしたところです。コーキングも同色になりました。

①施工前 → ②V字カット

③コーキング → ④微弾性サフェーサー下塗り
ヘーベルハウスに限らず、ヒビ割れが長かったり、何ヶ所もあるような場合にはコーキングの跡が線状に目立ってしまいます。
その場合は、既存の外壁のパターンに似せて『パターン付け』の作業を行った上で、下塗りとなります。
玄関横の窓の下塗り作業風景と作業後をご覧下さい。


こちらも目地と壁がサフェーサーに塗られ同色になりました。

玄関周りの下塗りも終わりました。

建物全体の下塗りが完了しました。


下塗りを粗くすますと、塗装の食いつきが悪くなり、仕上がりに影響します。
1に塗りこみ、2に塗りこみ、3、4も塗りこみ・・・
次は、中塗りです。
工程8-2 外壁部 塗装 中塗り
中塗りは仕上げ材で塗ります。

チョッと写真はずれていますが、

この写真は、コーキングが打たれ、塗装養生が終わった段階です。

中塗りが終わったところです。

色が濃い方が中塗りでツヤが有ります。薄い方が下塗り(微弾性サフェーサー)です。
施工前と中塗りが終わったところの接写です。
施工前
ヘアークラックが見えますか?

縦目地の左上部には斜めにヘアークラックが入っていましたが、
確認することが出来ませんでした。
コーキングで補修した他の箇所はどうでしょうか?

接写で見れば、コーキングの跡は分かりますが、
通常見たのでは全く気にならないほどです。
ルーフバルコニーのところです。

下塗りと中塗りです。
外壁の中塗りが終わった段階で、塔屋のアスファルトシングル
(厚めのフェルト類にアスファルトを塗布して着色砂をつけて板状にカットしたもの)葺の屋根を塗ります。
工程9 塔屋 アスファルトシングル屋根塗装
工程9-1 塔屋 アスファルトシングル屋根 防藻・防苔処理

洗浄前は、緑色の苔や藻が生えています。

高圧洗浄で汚れを落したアスファルトシングルを良く乾かし

塗装前に塗装下地に防カビ・防藻処理をします。
住まいの周囲に川・湖沼・田・林等があり湿気が多い場合は
塗料に防カビ・防藻効果があるとされている場合でも、専用の防カビ・防藻処理をお奨めします。
(理由は、当社防カビのウェブページをご覧下さい。)
10-2 塔屋 アスファルトシングル屋根 下塗り
防カビ剤塗布後の完全乾燥させシーラー(塗膜面の下地を調整し、中塗りが、しっかり密着する塗材)
下塗り処理をします。

下地に良く吸い込ませるように丹念に塗りこみます。

縦・横に満遍なく塗ります。

シーラー下塗り処理が終わった直後です。
シーラーが乾けば、中塗り・上塗りと仕上材を塗っていきます。
工程10-4 塔屋 アスファルトシングル屋根 中塗り
高圧洗浄後に防カビ処理をしましたが、
さらに仕上材にも、防カビ・防藻剤を添加して塗りこみます。

この容器の中身を

4リッターの仕上材に入れて良くかき混ぜます。

先ず、ローラーが入りにくい屋根のケラバ(端)の部分を刷毛で塗りこみます。

次に、アスファルトシングルの砂にしっかり吸い込むようにタップリ塗りこみます。

中塗り直後です。 中塗りが乾けば、更に上塗りです。
工程10-4 塔屋 アスファルトシングル屋根 上塗り
上塗りも中塗りと同じ要領で塗りこみます。

ローラーで縦・横ムラがないように、厚く塗りこみます。

屋根の上塗りが終わりました。濃く見える部分は、足場の影です。
接写で見てみましょう。

上から撮影したところです。

屋根のケラバ(端)との取り合い部分。 コッテリ塗膜が載ってます。
さて、塔屋の屋根が完了する頃、別の班も外壁部の上塗りを進めていたので、大分進みました。
8-3 外壁部 塗装 上塗り
中塗りと上塗りで色を変えて、2度の工程をしっかり確認する方法を選択される方もいらっしゃる
ようですが、同じ色を2度の工程でしっかり塗って倍の厚みをつける方が良いように思います。

上塗りは中塗りと同じ色で塗っていますが、

中塗りは乾いているので上塗りとの見分けがつきます。
離れて撮影していてもはっきり中塗りと上塗りは分かりますでしょ。
上塗りが終わりました。仕上がりはいかがでしょうか?

窓周り 上塗り後

玄関まわり 上塗り後

接写でも上塗りが終わったところを見てみましょう。
カメラワークが下手で場所によって仕上色が違って見えますが、実際は同じ色です。電線の引き込み部

施工前

上塗り後 コーチボルトの周りもしっかり塗り込みました。
配線周り

壁の塗装前

上塗り後
窓周り

塗装前

上塗り後

雨水のドレン配管が壁から出ている部分です。

こちらは雨樋の裏側を上から接写したところ。

雨樋の留め金具の脇から接写したもの。

天井裏換気口部分です。
傷みの進んでいた壁

塗装前

上塗り後
霧除けの上部のヒビ

コーキング完了時

上塗り後コーキングの部分はこの距離でもほとんど分かりません。
ヒビ割れ

塗装前

上塗り後こちらもほとんど分かりません
特に目地を中心に仕上がり状況をチェックしてみましたが。
巣穴やヒビは見当たりませんでしたので、いよいよ養生剥がしです。
工程11 外壁塗装用養生剥がし

養生ビニールを剥がす際、格子に留めたテープの糊を取りながら
丹念に剥がしていきます。結構、手間が掛かります。
養生が剥がれました。

太陽に光って一層美しく見えます。

こちらも良く光ってます。




養生がはがれたところと・・・

雨樋が塗られて足場が外れるのを待つだけのところ。
工程12 外部小物塗装・仕上げ
工程12-1 外部小物塗装(物置・雨樋・換気扇)
さて、屋上の物置と塔屋の外壁は、荷物の移動の関係があって、
外壁部がほぼ終了した時点で共に仕上げてまいります。
今回の外壁は、大凡12~15年を目途に塗り替える塗材を使用しました。
物置は鋼板製です。鋼板の方が温度差が激しいので・・・

塗り替えサイクルをそろえるには、それだけ耐候性の高い塗材の選択が必要です。

先ずは、移動のため物置内部の荷物を一旦に屋上の空いているスペースに出します。

結構入ってました。
こちらは、塔屋です。

養生と・・・
物置の屋根のケレン掛けを

同時に進めます。

ケレンが終わった物置は、外部全体に錆び止めを塗っていきます。


塔屋の方も順調です。

錆び止めはこんな感じに塗ります。

そして、中塗り・上塗りと続き・・・

外壁に揃えて仕上げました。もともと凹んでいた物置の扉はさすがに塗装では直りません。
その他の部位も見てみましょう。

塔屋の屋根の横樋の下塗りです。そして・・・

中塗り・上塗りで綺麗に仕上がりました。

縦樋の上塗りです。上から塗ってきたのですが、上塗りとの艶の違いが分かりますか。

こちらは、換気扇のフードを仕上げています。
一旦外しておいた開口部の化粧額縁、シャッターレール、面格子も再取り付けします。

先ず額縁を取り付けてから・・・

可動式の面格子を取り付けます。

こちらは通常の横面格子の取り付け

工程13 足場解体
まずは、養生シートから徐々に外していきます。

