ミニ(コンパクト)キッチンやトイレの部屋への増設をお考えでしたら、(株)住まいるパートナーにご相談下さい。(朝霞市 和光市 新座市 志木市 練馬区 板橋区 西東京市 周辺)
当ウェブページを初めてご覧になる方へ。
このウェブページでは、弊社が施工した改装リフォーム工事の一環として実施したトイレ・ミニ(コンパクト)キッチンの増設事例をご紹介しています。ご希望の方にはリフォーム工事もお受けしています。
さて、早速ご紹介に入りましょう。
今回のリフォームのご相談はご高齢のお母さんを持つ娘さんからで、『お母さんの寝室からはトイレとキッチンが遠いので、近くに設置できないか?』というものでした。
そこでお母さんの6帖の部屋(寝室)の幅1間の押入れ収納をトイレに改装しその横へとミニ(コンパクト)キッチンを増設することに。
足腰の衰えや病気により動きが緩慢になりがちなお年寄りのいるご家族から、『おじいちゃん、おばあちゃんの寝室の傍にミニ(コンパクト)キッチンやトイレを増設したい。』とのご要望は多いのですが、部屋へのトイレの設置については統計的にも深刻な事情があるようです。
平成12年に発表された『高齢者尿失禁ガイドライン』によれば、『高齢者における尿失禁の頻度は極めて高く、在宅高齢者の約10%、病院や介護施設などに入所している高齢者では50%以上に尿失禁がみられる。我が国では、60 歳以上の高齢者の50%以上に尿失禁があると報告され、 その 実数は300 万人とも400万人ともいわれている。』とあります。
尿失禁は、通常、直接生命にかかわることではありませんが、精神的な苦痛や活動性の低下をも招きやすく、日常生活を無気力で消極的な方へと向かわせてしまう恐れもあります。
高齢者には尿失禁の恐怖感やストレスを軽減、和らげてあげることが、前向きでいきいきとした生活の第一歩に繋がります。
さて、リフォーム工事に戻りましょう。こちらがリフォーム前の幅1間の押入れ収納です。
上部はクローゼット収納でハンガーパイプがついています。 壁と天井は昔ながらの漆喰壁。
下部は引き出し収納になっています。
こちらを解体してトイレに改装し、 間仕切壁を隔てて手前の窓際にミニ(コンパクト)キッチンを増設したのが、下の写真です。
先ずはミニ(コンパクト)キッチンからご紹介いたしましょう。
キッチンの鏡面扉(メラミン化粧板)の「赤」と、レンジフード、人造大理石天板、キッチン背面とIHクッキングヒーター脇に張ったキッチンパネルの「白」が部屋を華やかにしてくれています。通常、ミニ(コンパクト)キッチンというと、アパートなどの賃貸物件用が多く、自分の部屋に置きたくなるような可愛らしいものはあまりありませんでした。ところがどうでしょう?アパートオーナーのお施主様はもちろん、20年選手の組立工や他の職人たちまでもが、『可愛いらしいコンパクトキッチン』と絶賛した真っ赤なキッチン。プライベートキッチンやセカンドキッチンに一押しの逸品です。
ミニ(コンパクト)キッチンは賃貸住宅向けとして貧相なものが多い中で、亀井製作所製のコンパクトキッチンはメラミン化粧板でできた鏡面扉や、表面的には見えない部分ながらも吊戸の底板に25㎜厚、背板20㎜厚、キャビネット側板15㎜厚、サイドパネル20㎜厚、幕板20㎜厚と全てベタ芯(パーチクルボード)の板材が使われており、骨芯は(薄い合板の間に細い桟を挟んで作る中空構造の板)は使われていません。このような『造り』についても、『プライベートキッチンとしてある程度上質なものを選びたい。』というユーザー様にもご納得いただける逸品ではないかと思います。
設置については、吊戸取り付けのため、窓上にあったエアコンは別の場所に移設し、シンク前の単板ガラスの窓には内窓を設置し、冬の冷気が窓から降り注がない様にもしました。内窓のサッシ色が他の造作部材の色とも揃えられたので見映えも良くなりました。
キッチンの下台の寸法は幅が1,200㎜、床から天板までの高さは800㎜、奥行500㎜です。お好みに合わせて奥行は600㎜のものも選べます。レンジフードと吊戸の幅は共に600㎜です。チョッとした利用には場所も取らずにちょうど良いサイズだと思います。
加熱器は安全性に配慮しIHクッキングヒーターを採用。換気扇はIHクッキングヒーターとの相性の良いシロッコファンのレンジフードにしました。水栓はお年寄りでも使いやすいシングルレバー混合水栓、給湯器リモコンも操作が分かりやすいシンプルタイプのものをシンク上部壁の目につく所に取り付けました。また、給湯器はリモコン真裏の外壁に設置したのでお湯もすぐ出ます。
ミニ(コンパクト)キッチンにはシンク、調理台、加熱器の天板レイアウトのバランスの良いものが少ないのですが、このキッチンは、左側のサイドパネルからシンクまでが60㎜、シンクの幅400㎜、調理台320㎜、加熱器318㎜、右側の壁まで102㎜とバランス良くレイアウトされています。
シンク脇にサイドパネルを取り付けたことで床への水撥ねも少なく済みます。また、ミニキッチンは収納スペースが限られるので、吊戸の下にチョッとしたキッチン用品や洗い物を載せられる1段棚も取り付けました。
続きましては、『押入れのトイレへの改装』のご説明をいたしましよう。
入口はトイレ側に引き込む片引戸としたので、開き扉のように出入りの際に扉の軌道が気になったり、邪魔にもなりません。
トイレ内部をご紹介しましょう。
トイレ内の設備・器具はLIXIL製品で統一しました。便器前には壁厚を利用してトールタイプの埋込収納を設置しました。
便器は、洗浄便座が一体式のLIXIL社製のスタイリッシュなモデルです。手洗部は水はねしにくいハイバックガードです。
操作は『壁リモコンタイプ』なので、間近で確認でき、操作パネルも見やすくなっています。
便座は簡単に持ち上がり、便器と便座の隙間のお掃除が楽な『お掃除リフトアップ』機能付きです。
便座は汚れが入る継ぎ目の無い『キレイ便座』になりました。また、便座裏は汚れをサッと一拭きで落とせる新素材となりました。
洗浄時の排水は大5L、小3.8Lです。使用頻度の高い小洗浄の水量を減らすことで従来品※(大13L)と比べ約69%の節水を実現。 2日でお風呂1杯分以上(280L)の節水で、年間の水道料金は約13,800円の節約になります。とてもエコロジーでエコノミーな便器です。
『おしりノズル』と『レディスノズル』の『洗浄ノズル』は使わない時は『ノズルシャッター』内に収納され、男子小用時に汚れる心配がなくノズルはいつも清潔。着脱式でお手入れも簡単です。
便座はべたつき感の少ない快適な座り心地の『さらっと便座』です。
便座に座り左手には立ち座りに重宝な『棚手すり』も取り付けました。
棚手すりは手のひらやひじでもからだのバランスを支えられるので、握力が弱い方でも楽に立ち座りができ、
見た目もスタイリッシュです。
紙巻器は紙切板と芯棒だけで構成されたシンプルでスタンダードなデザインながらも、トイレットペーパーが片手で切れる『ワンハンドカット式』です。
トイレットペーパーの交換は、紙切板を持ち上げるとロックして、ロールを入れ込むアームが引き出せるので、お年寄りでも簡単にできます。
壁の厚みを利用した埋込収納棚には、ご覧のようにトイレ小物、備品類がたくさん仕舞えます。
壁面から収納扉の前面までの出っ張り寸法は71㎜。壁内部に厚み88㎜の収納棚埋め込まれているので、場所もとらずにトイレ空間を有効に利用できます。
この収納棚は抗菌製品技術協議会のSIAAマークに適合したKILAMIC抗菌仕様商品※です。SIAAマークは、抗菌製品技術協議会の『安全性と抗菌性能などのガイドライン』に沿って品質管理された製品に表示されるマークであり、情報公開されています。
※KILAMIC抗菌商品は、商品表面の細菌の繁殖を抑える効果を持ちますが、ホコリ、油膜等が表面を覆った場合には、十分な抗菌効果を発揮できないことがあります。また、細菌が全くなくなるわけではなく、感染等が防げるわけではありません。
収納内をご覧いただきましょう。
上部収納扉はマグネットラッチになっていて、扉左端の中ほどを押すとカチッという音とともに開閉します。
続いては、照明や換気扇の消し忘れ対策をご紹介します。
押入収納だったトイレ内にはお客様のご要望もあり窓は設置しませんでした。そのため使用の際は昼夜にかかわらず、照明を点けなければなりません。そこで、消費電力は従来の1/10、5.4Wながらも、普通電球の60W相当の明るさのあるLEDダウンライトを採用しました。ランプの寿命は40,000時間と従来品の約10倍長持ちします。このLED照明の場合、カタログによれば一日1時間の利用で故障が無ければ109年間使用できます。電球の交換は高齢者にとって面倒で危険な作業ですが、その心配はほとんど無用となりました。
それと今回、消し忘れを防止するためのセンサーライトの採用も検討しましたが、センサーライトは不動の状態が続くと不在とみなして消灯してしまうので、夜間に消灯して慌てないように採用は見送ることにしました。
トイレに窓が無いため換気設備を設けました。採用した三菱電機製品はパイプファンながらサイレントウェーブレットファン※を用いた大容量タイプで静音運転、高効率運転については業界最高峰の性能です。また、トイレ照明に連動させ、消灯後3分経つと自動で停止する仕様としました。
換気扇表面のパンチンググリルがホコリをキャッチするので掃除機で吸ったり、拭き取るだけで簡単にお手入れできます。
センサーライトの代わりとして、消し忘れを喚起する明かり窓と換気扇運転時の排気に見合う吸気ができる換気ガラリ付きの建具を採用いたしました。照明の消し忘れは以下の通り一目でわかります。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
『お年寄り(高齢者)の寝室(部屋)にミニ(コンパクト)キッチンとトイレの増設』はいかがでしたでしょうか?今回のトイレリフォームでは押入れ収納をトイレに造り替えましたが、収納がなくても部屋の片隅にトイレを設置し後から間仕切ることも可能です。
また、キッチンの増設については、2階の押入れを改修し、幅1800㎜ながら機能一杯のキッチンとカップボードを増設した事例も以下のページでご紹介しています。どうぞ、ご覧下さい。
住まいるパートナーでは、福祉住環境コーディネーターと建築士の資格を持つアドバイザーが現地調査を行い、ご要望をお伺いした上でご提案を差し上げています。
他社で難しいと言われたリフォーム工事やこだわりのリフォームも是非お声掛け下さい。歓迎いたします。
介護・バリアフリーリフォーム工事承り地域
朝霞市 和光市 新座市 志木市
練馬区 板橋区 西東京市 周辺
以下のWebページも読まれています。
リフォーム前
リフォーム後
お客様の要望
●『お母さんの寝室からはトイレとキッチンが遠いので、近くに設置できないか?』
リフォーム概要
お母さんの6帖の部屋(寝室)の幅1間の押入れ収納をトイレに改装しその横へとミニ(コンパクト)キッチンを増設しました。 お年寄りの利用に配慮された器具類のご説明もしています。
【 板橋区双葉町 】 事例を詳しく見る »
リフォーム前
リフォーム後
介護保険制度とは別に、65歳以上であれば、(要介護・要支援の認定を受けていなくても) 一定要件を満たせば、介護保険制度と同様、住宅改修にかかる費用の1割相当額 (限度額の20万円迄の場合)の負担で改修工事の給付を受けられる 『練馬区高齢者自立支援住宅改修給付事業』 を利用した階段手すりの取り付け工事をご紹介いたします。
【 練馬区南大泉 】事例を詳しく見る »
リフォーム前
リフォーム後
手すりでは、昇り降りがままならない。ホームエレベーターでは、費用が掛かりすぎる。そんな場合に、市の補助制度を受けられる階段昇降機のご検討はいかがでしょうか?実際の階段昇降機の取り付け作業を事前工事からご覧いただけます。
介護保険制度での補助はありませんが、各市区町村の自立支援の補助事業等で助成されるケースが増えています。
朝霞市では、『介護保険で要介護・要支援者され、日常生活上で階段昇降機の取り付けが必要と認められた人に上限で466,000円の補助金が支給されます。
【 朝霞市三原 】
事例を詳しく見る »
リフォーム前
リフォーム後
お客様の要望
細部の見直しが必要な在来浴室のバリアフリーリフォーム。システムバスが年々増え、工事件数も減り、やらない業者も出てきました。工事前から工事完成までの様子を 『Webリフォーム見学会』 として会話調のストーリーで一挙公開いたします。
在来浴室リフォーム工事をご検討でしたら、この事例をご覧になってからご相談下さい。
また、この工事は、お客様ご負担金額10万円未満の補助金利用の在来浴室バリアフリー工事でもあります。大変記事が長いので体力のある時にご覧下さい。
【 和光市南 】事例を詳しく見る »
リフォーム前
リフォーム後
こちらのお宅には、2階廊下に新築時に大工さんが造作した 『手作りの手すり』 があります。このぬくもりを感じる雰囲気を壊さないように、階段手すりも取り付けてみました。 リフォームの詳しい内容もご覧いただくことができます。
【 朝霞市栄町 】 事例を詳しく見る »
リフォーム前
リフォーム後
お客様の要望
リフォームの詳しい内容もご覧いただくことができます。
【 新座市栗原 】事例を詳しく見る »
リフォーム前
リフォーム後
お客様の要望
リフォームの詳しい内容もご覧いただくことができます。
【 朝霞市三原 】事例を詳しく見る »
リフォーム前
リフォーム後
お客様の要望
作業の様子もご覧いただくことができます。
【 新座市栗原 】事例を詳しく見る »
リフォーム前
リフォーム後
お客様の要望
※介護保険制度の住宅改修工事の3に該当する
『すべりの防止及び移動の円滑化等のための床または通路面の材料の変更』 に当たる工事です。
リフォーム作業の様子もご覧いただくことができます。
【 練馬区南大泉 】事例を詳しく見る »
リフォーム前
リフォーム後
階段の板壁に手すりの取付をご希望でしたら、こちらをご覧ください。
階段手すりの取り付けに不適な薄い板壁に堅固に手すりを取り付けます。作業の様子もご覧いただくことができます。
【 朝霞市栄町 】事例を詳しく見る »