階段がご覧のような板壁のお宅はありませんか?

手すり取付け前の階段

板壁の種類には、

  • 厚みが約8㎜前後からの無垢板(むくいた)の羽目板(パネリング)
  • 厚みが約4㎜前後からの表面に薄くスライスされた天然木が貼り付けられた 天然木突き板(つきいた)合板【 ピーリングなどとも呼ばれています。 】
  • 厚みが約4㎜前後からの表面に木の板目や柾目柄が印刷されたシートが貼られているプリント合板

などがあります。

数が多いのは後の2つです。

階段手すりは普段の昇り降りでは、荷重はそれほど掛かりませんが、 何かの拍子で咄嗟につかまる時には、かなりの荷重が掛かります。

そんなときのために手すりは堅固に取り付けられていることが大切です。

それには、手すりを壁に固定する取り付け金具(ブラケット)が 手すりを壁に固定するブラケット

しっかり固定されなければなりません。

通常、ブラケットは柱・間柱等しっかりした木下地に固定します。

こちらお宅の板壁のように天然木突き板合板で、 厚みが約4㎜しかない場合は、木下地として使うことはできません。

十分な荷重には耐えられないからです。

たいていの既存住宅に階段手すりを後付けする場合、 手すりの適正なブラケットの取り付け位置に 荷重を支えるに十分な下地があるとは限りません。

というより、 そのままでは、ブラケットを適正な位置に取り付けられる場合のほうが少ないようです。

そこで、任意の位置にでもしっかりブラケットが固定できるように 部材(ブラケットベース)を壁に固定してから、

ブラケットの固定に使う部材

取り付けていきます。

もちろん、このブラケットベースはしっかり固定されなくてはなりません。

さて、こちらの階段の上がり方を見てみましょう。

回りながら昇り始めて

手すり取付け前

3段目以降は、2階まで真っ直ぐに上って行きます。

階段手摺取付け工事前

2階から見るとこんな感じです。

2階から

回り階段と比べ、下の階まで見通せてしまうので、お年寄りや体の不自由な方にはかえって、怖く感じられるようです。

階段は曲がり部分と直線部では勾配が変わるので、手すりの角度も調整して取り付けます。

勾配を無視して取り付けると高すぎたり、低くすぎる場所が出てきてしまいます。

咄嗟の時に手すりに手が届かなかったり、握る手に力が入らないと転落しかねませんので、 できるだけ自然に掴まれる位置に取り付けたいものです。

作業開始前に、ご利用者様と実地に 手すりの位置と高さ、使い勝手を確認します。

作業開始

先ずは手すりの取付位置の墨付けから始めます。

階段を上り始め曲がり終わって直線になるところにレーザー水準器を使って基準点の印を付けます。

基準点の印

水色の弱粘着テープには基準点の印が書かれています 階段手摺とりつけ準備

同様に階段を昇りきった部分(2階の床の階段際)にも手すりの高さに 印を付け、廊下に延びる水平手すりの端部にも印を付けます。 水平手すりの端部にも印

階段下に付けた基準点と2階の基準点とを水色のチョーク墨で結んで、 階段下に付けた基準点

そこから、ブラケットベースの取り付け位置に印を付けていきます。 ブラケットベースの取り付け位置

ブラケットベースの取り付け

手すりとブラケットベースの取り付け位置の隅付けが終わったところで 階段下からブラケットベースを取り付けていきます。 階段下からブラケットベースを取り付ける

勾配に合わせてブラケットベースが取り付けられているのがわかりますか? 勾配に合わせてブラケットベースが取り付ける ブラケットベースがビスで固定されている部分には小さな穴が開いていますが、
この位置に下地があるわけです。

しかしながら、ブラケットベースを固定する際ですら、丁度良い位置に下地がない場合も あります。 丁度良い位置に下地 その場合は、板壁にブラケットベースを取り付けた際に隠れる程度の開口を空け、 そこから木下地を差し込んで固定できるようにします。

木下地を差し込んで固定

木下地の準備ができたところで 木下地の準備

直線部分のブラケットベースを取り付けます。 直線部分のブラケットベースを取り付け

先ずは、ビスの取り付け跡に目隠しキャップが取り付けられるよう、 ブラケットベースに座彫り(キャップが入る大きさの穴をあける)をします。 ブラケットベースに座彫り

それから、ビス留めします。 ビス留め ちなみに右手の板壁の色が違うのは補強用の木下地が入れられています。

同様にしながらブラケットベースを木下地に留めていきます。 ブラケットベースを木下地に留める

そして、2階の廊下にもブラケットベースを取り付けます。 ブラケットベースを取り付け ブラケットベースの端部の切り口にはエンドキャップが取り付けられます。

ブラケットの取り付け

ブラケットベースが取り付けられたところで、次にブラケットを取り付けていきます。 ブラケットを取り付け

ブラケットの取り付け位置にも指定があるので、 適当で良いわけではありません。 ブラケットの取り付け位置にも指定

直線部にもブラケットを取り付いていきます。 ブラケットを取り付け さて、ここで実際の作業の際にも質問をうけたことがあるので、ブラケットベースを留めているビスの位置についてご説明します。
○枠の上と下ではビスの向きが縦・横、違っています。

これは、下地の位置や向きに合わせてビスを留めているためこのようになっています。
揃っている方が奇麗ですが、空ビスばかりでシッカリ固定されていなければ危険ですので、 見た目よりも実効性を優先しています。

廊下部分の最後のブラケットを取り付ければ 手すり取付け工事中

次は、手すり棒の取り付けです。

手すり棒の取り付け工事

取り付けたブラケットの穴の位置に合わせて手すり棒に下穴を開け、 手すり棒に下穴を開ける

ビスで固定していきます。 ビスで固定

角度の変わるところにはフレキシブルジョイントを取り付けます。 フレキシブルジョイントを取り付け

廊下の手すりの長さをブラケットベースに揃えて、ブラケットに固定すれば 階段手摺の取付け

完成です。

手すり取付けリフォームの完成

リフォーム前後をご覧下さい。

上り始めです。

リフォーム後の階段 リフォーム後

リフォーム前の階段 リフォーム前

直線部分

リフォーム後の階段直線 リフォーム後

リフォーム前の階段直線 リフォーム前

中段から1階を見たところです。

手すり取付け後の階段 リフォーム後

手すり取付け前の階段 リフォーム前

2階から1階を見たところです。

手摺工事後 リフォーム後

工事前 リフォーム前

階段の角度に合わせて手すり棒が取り付けられているのが見えますか?
階段の角度が変わっても、掴まる高さは同じになっています。
美しい手すりの取り付けなら住まいるパートナーをご用命下さい。

住まいるパートナー
最後まで、ご覧いただきまして、ありがとうございました。
『階段の薄い板壁への手すりの取り付け事例』はいかがでしたでしょうか?

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