L型キッチンのリフォーム

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このウェブページでは、弊社の施工した『規格外(195㎝×150㎝)のL型キッチンリフォーム』の際の 『作業の様子』をご紹介しています。先頭ページからご覧なりたい方は→『先頭ページへ』をクリックしてください。

ご希望の方にはリフォーム工事もお受けしています。

さて、早速ご紹介に移りましょう。

キッチンパネルを貼る下地の
不陸調整

さて、キッチン取り付け工事の手始めはキッチンパネル張りですが、 先ずは、下地調整です。

壁には事前に打たれた不陸調整用のパテが乾いて固まっています。
ペーパーヤスリで研磨して平らに均します。 ペーパーヤスリで研磨する 不陸調整を終えたら、床・壁・天井のレベルの確認です。

キッチンの床・壁・天井の垂直・
水平レベルの確認

レーザー水準器を使って、 レーザー水準器

床、壁、天井の垂直・水平レベルを確認します。

水平レベルを確認

キッチン設置前に水平レベルを確認

建物の床・壁・天井は水平・垂直になっていると思われがちですが、たいてい狂いがあります。

リフォームでは、新たに床・壁・天井を造り替える場合を除いては 通常は既存の状況のままキッチンは据え付けていきます。

つまり、水平・垂直が狂っている場所に、 縦・横・奥行が90度でできている什器を取り付けていくわけです。

狂いは部材の加工や調整材で対処しますが、 狂いが大きいと設置に苦労します。

こちらのお宅では天井と床のレベルはほぼ水平ですが、 コンロ側の壁が狂っていて、間口が狭く天板が壁に埋まっていました。

キッチン組立・施工打ち合わせ

その状況も踏まえて 作業に入る前、解体工事や事前工事の際の注意事項や申し送り事項を打ち合わせます。

キッチン組立前の打ち合わせ

キッチンパネルを貼る前に打ち合わせ

仕上りを良くするには、前工程までの状況を確実に伝えていくことが大切です。
現場を下請に丸投げし、事前打ち合わせもしないようなリフォーム工事では まともな仕事ができなくてもやむを得ないことだと思います。

キッチンパネル張り

事前打ち合わせを終えキッチンパネルを貼り始めます。 キッチンパネル

モザイクタイル柄のキッチンパネル

このキッチンパネルは表面にモザイクタイル柄のエンボス加工が施されています。 モザイクタイル柄のエンボス加工されたパネル 照明が反射している部分に細かいタイル柄が見えますでしょうか?

拡大すると、こんな感じです。 近くで見たパネル 目地に見える部分もツルツルになっています。

キッチンパネルはコンロ左側、コンロ背面、シンク側へと張り進めていきます。 リフォーム後のキッチン図面

壁を採寸し、 壁を測る

パネルをカットします。 キッチンパネルを切る

パネルは、両面テープと接着剤を併用して貼り付けていきます。
接着剤は硬化するまでの初期粘着が弱いので、両面テープを併用します。

接着剤と両面テープを貼る

パネルを貼る前の壁

パテで平らに補修された壁にパネルを貼っていきます。

二人掛かりで張り込んでいきます。 キッチンパネルを貼る

ピタッと納まりました。 キッチンパネルを貼ったコンロ横の壁

続いてコンロ背面側のパネルを切断します。

コンロ背面側のパネルを切断する

キッチンパネルを切る

水平器でレベルを合わせてパネルを張る位置に墨を打ちます。 水平器でレベルを合わせてパネルを貼る キッチンパネルには方向性のある柄もあります。
縦・横双方に使い回す場合は方向性のない柄の方が継ぎ目も少なく済み、 材料の歩留まりも良くなります。

一方がパネルを留める両面テープを貼り、 両面テープを壁に貼る

他方は壁見切り材とパネル端部との間に 養生テープを貼り、シールを打つ準備をします。 養生テープを貼りシールを打つ準備をする

ボンドを塗布し、

ボンドを塗布する

パネルを貼る前の壁

部屋の入隅にピタリと寄せて、付けた墨に合わせて張り込みます。 墨に合わせてパネルを張る 左のパネルの目地の柄にピタリと合わせて貼り付けます。
待ったが効かないので、息を合わせての作業です。

張り込んだ後はしっかり叩いて圧着します。 しっかり叩いて圧着させる

次に窓側です。
窓側にはコンセントがあるので、パネルに穴開け加工を施します。

コンセントの穴を加工

キッチンパネルにコンセントの穴をあける

コンセント用の穴開け加工をしている間にこちらでは、 シールを打つ前の養生 パネルの取り合い部にシールを打つ準備をします。

パネルが加工できたら、部屋の入隅と窓の出隅部分にパネルを当て込んで納まりを確認します。

パネルの納まりを確認する

パネルの出隅納まりを確認

パネルの目地を合わせて墨を打ち(印付けをし)ます。 目地を合わせて印をつける

パネルを張る準備をする間、他方はシール打設の準備をします。 シール打設の準備をする

両面テープと接着剤が塗布され、パネルを貼る準備ができました。 両面テープと接着剤を塗布する

部屋の入隅、窓の出隅、それに先ほど付けた水平の墨に合わせて 開口した穴にコンセントを通しながら張り込んでいきます。 パネルを張る前のコンセント穴

さて、パネル貼りの山場を迎えました。 キッチンパネル貼作業

このパネルにはタイル柄があり目地があるのはご紹介しました。 タイル風のパネル 今まで貼ってきた分は横目地の通りを揃えるだけで良かったのですが、

出窓部分は 上下左右で隣り合うパネルの縦・横の目地を揃えて貼り込んでいきます。 パネルの目地を合わせる 汚れにくく、掃除のしやすさからコンビニなど色々な場所でパネルは採用されるようになりましたが、 柄合わせしないで貼り付けていることも多々見受けられます。
せっかく目地や特徴的な柄のパネルを選んだのなら 目地・柄を合わせて仕上がりを際立たせたいものです。

窓上は吊戸が窓の天井のところまで下がってきます。
窓上と出窓内部の天井と窓台のパネルの採寸をします。

パネルの採寸

窓台の採寸

吊戸据え付け面とパネルとの段差を調整するため、パネルの端材でパッキンを作ります。 パネルの端材でパッキンを作る

その間、他方はパネルの突き付け部分にシールを打つ準備をします。 シールを打つ準備

切ったパネルの端材を窓上に張り込みます。
この端材は吊戸の背面となるので隠れます。 端材を窓上に張り込む

出窓内部の両脇のパネルは一旦長目に切ったパネルで目地の位置を揃え、 パネルで目地の位置を揃える

それに合わせてカットします。パネルの切口にはペーパーを当てます。

パネルの切口にはペーパーを当てる

パネルの切口にはペーパーを当てる

窓台も両面テープとボンドを併用してパネルを張り込んでいきます。

窓台のパネル貼り

窓台にパネルを張る

窓台と窓下のパネルの目地を揃えます。 パネルの目地を揃える

出窓内部の他のパネルも張っていきます。 出窓のパネル貼り

出窓内部のパネルを張る

次は、窓右側のパネルです。レーザー水準器で垂直を合わせて、パネルの位置を当たります。 垂直を合わせてパネルを張る

パネルを長目にカットし、 パネルのカット

レーザーの垂直線と目地を確認し、

目地の確認

パネルを張る

両面テープとボンドを併用して貼り込んでいきます。

両面テープとボンドでパネルを張る

ボンドでパネルを貼る

パネルを貼る

やっと全てのパネルを貼り終えました。
パネル上と下で段差がありますが、 キャビネットで隠れる部分なので仕上がりに問題はありません。 タイル柄のパネルを貼る

合間を見ながら進めていたマスキング部分にシールを打っていきます。

シールを打つ

パネルにシールを打つ

リフォーム後の和室引戸

リフォーム後の和室建具

続いて、吊戸の取り付け面の段差を解消するためパネルの端材を各所に貼っていきます。 パネルの端材を各所に貼る

キッチンパネルの
見切縁の取り付け

出窓の出隅部分には見切縁を取り付けます。
縦と横の見切縁が突き付く部分を45度に切断加工し、 見切縁を取り付け

取り付けていきます。 パネルの見切縁を取り付け

窓まわりにパネルの見切縁を取り付け

縦横の見切縁を45度で留め付けるのが腕の見せ所です。
見切縁を45度で留め付ける

ピタリと納まっています。 見切縁が付いたところ

窓周りのパネルを貼り込み、サッシのアングルにビスを留めれば、 サッシのアングルにビスを留める キッチンパネル貼りは完了です。

次はいよいよキッチン組立です。