目次

  1. リフォームの概要
  2. 既存コンロの撤去
  3. 天板についた汚れの清掃
  4. 新規コンロの設置
  5. 新旧ガスコンロの比較

1.リフォームの概要

 既存のナスステンレス製システムキッチンに搭載されているのは、リンナイ製グリル付三口ガスビルトインコンロ<内炎式温調機能付あげルック>型式RSK-N38M5GS3H2です。

リフォーム前のビルトインガスコンロ
リフォーム前のガスコンロ

 幅60㎝のガラストッププレートです。何度か入れ替えなさっているようです。

 バーナーは右が4.20kw(3610kcal/h)の強火力バーナー、中央は1.61kw(1390kcal/h)の小バーナー、左は2.45kw(2110kcal/h)の標準バーナーです。標準バーナーにだけ温度調節機能が付き、グリルは1.37kw(1180kcal/h)の水無し片面焼きグリルです。

 今回のガスコンロ交換のポイントは、隙間が生じる際に見映えを良くするフィラー隙間調整部材)です。 リフォーム前の隙間調整部材  このキッチンではガスコンロと下のキャビネットとの間に、厚み45㎜のフィラー隙間調整部材)がはめ込まれています。

 このようにキッチンによっては、コンロ本体以外の部材が必要なケースがあります。

 新規コンロへの交換作業をご紹介いたします。

2.既存コンロの撤去

 先ずは、排気口カバーと五徳、トッププレートを外します。

古いビルトインガスコンロを外す
ガスコンロ撤去作業

 次にガスコンロ下のキャビネット内にあるガスの配管を切り離し、

ガスの配管
ガスの配管を切り離す

本体を撤去します。

ガスコンロを外す
ガスコンロを外したキッチンの下台

3.天板についた汚れの清掃

 新規取り付け前にトッププレートと天板との間に溜まった汚れを清掃します。

取付前の清掃
コンロまわりの清掃

4.新規コンロの設置

 新規ガスコンロの取り付けです。取り付けは撤去と逆の手順です。
 本体を天板上部から入れ込み、 新しいガスコンロを入れる

曲がりを直して ガスコンロの取付

 トッププレートをビスで固定します。 ガスコンロをビスで固定する

 次にトッププレート上の五徳類を取り付けていきます。 五徳類を取り付ける

 最後に本体下部にフィラー隙間調整材)を取り付け、ガスを接続すれば、 隙間調整材の取付

 交換作業は完了です。

リフォーム後のガスコンロ
コンロ交換後

 ちなみにプロペラ換気扇のレンジフードもシロッコファンレンジフードに交換しました。→交換工事はこちら

リフォーム後のビルトインコンロ リフォーム後
リフォーム前後のビルトインコンロ リフォーム前
リフォーム後のビルトインコンロ リフォーム後
リフォーム前のビルトインコンロ リフォーム前

5.新旧ガスコンロの比較

 新規もリンナイ製ですが、トッププレートは紺から黒のガラストップになりました。型式はRB31AW21B33R2-BWです。

 ガラストップの寸法は新旧とも横590㎜×縦505㎜と同じですが、バーナーの芯々距離は左右が300㎜から330㎜へ、前後が160㎜から175㎜へと広がり、レイアウトに余裕が出ました

 写真では分かり辛いのですが、五徳の寸法も199㎜から235㎜に大きくなっているので、大鍋の座りも良くなりました。

 五徳周りは随分と変わり、『汁受け』は無くなりお掃除しやすくなっています。

リフォーム後のビルトインコンロ リフォーム後
リフォーム前のビルトインコンロ リフォーム前

 今までのコンロは左右のバーナーで火力に違い(右4.20kw(3610kcal/h)の強火力バーナー、左2.45kw(2110kcal/h)の標準バーナー)がありましたが、新規は左右共4.20kw(3610kcal/h)の大バーナーとなりました。

 旧機では標準バーナーにしかなかった温度センサーは、新規では全コンロのバーナーに搭載されました。

 また、標準バーナーにしかなかった温度調節機能は左右双方のバーナーに搭載され、料理に応じてお好みの温度に設定すれば火加減を自動で調節。左右同時に温度調節機能が使えるので手際よく調理できます。

 グリルは水無し片面焼きから水無し両面焼きとなり、ひっくり返す手間が無くなりました。

 以下新旧の比較一覧です。

搭載機能機能説明 新機種での搭載旧機種での搭載
焦げ付き消化機能 料理が焦げ付き始めたら、自動消火
立ち消え安全装置 風や煮こぼれなどで火が消えると自動的にガス遮断
コンロ消し忘れ消化機能 点火してから、コンロは約2時間後に自動消火
天ぷら油過熱防止機能 揚げ物の調理時など、危険温度になる前にブザー知らせて自動的にガスを止め消化
標準バーナーのみ
グリル過熱防止センサー グリル庫内が異常温度に達すると自動的に安全装置が働いて消化
自動炊飯機能 お米の旨味を引き立てる、ガスならではの炊き上がり。「ごはん」「おかゆ」の2つの選択が可
湯わかし機能 沸騰後に小火になり、約5分保温後に自動消火
水なし両面焼きグリル 上下のバーナーで両面を同時に加熱。裏返す手間もなくきれいに焼ける ×
水無し片面焼きグリル
シールドバーナー コンロのバーナー部2ヶ所にシールドパッキンを施し器具内部への煮こぼれ侵入を防止 ×
コンロ調理タイマー 右コンロ。煮込み料理やパスタなどに。1~90分までセット可、設定時間になると自動消火 湯沸かし・3分・10分の定時間設定
揚げ物温度調節機能 160℃、180℃、200℃の3段階で揚げ物油の温度を自動調節
グリル調理タイマー お好みの調理設定時間(1~15分)で自動消火 1・3・6・9分の定時間設定
高温炒めモード 炒め物、煎りもの、炙りものなどに、最長30分間、通常より高い温度で使用 ×