リビング入口の重いフラットタイプの片引戸を縦2本のスリット入りデザインに一新。扉裏側にいる人の気配も感じられるようになりました。削れた敷居も戸車レール仕様に変更。引手も大きくなって、軽く開け閉めできます。
リビング引戸リフォーム工事承り地域
朝霞市 和光市 新座市 志木市
練馬区 板橋区 西東京市 周辺
一番出入りの多いリビング入口の片引戸ですが、敷居が削れて、開け閉めが重い状態になってしまいました。
引手は小さく、彫り込みも浅いので指が掛かりにくく、小さな子供や高齢者には引き出すのも容易ではありません。
リフォーム後は、建具裏側の気配が伺える2本スリット入りの引戸としました。
破損への配慮からミスト調半透明の樹脂パネル入りとし、建具の柄は明るめのものを選ばれました。
廊下側から見たリフォーム前後です。リフォーム前、建具は経年により反って変形し、擦れた跡も伺えます。
以下では作業の様子をご紹介します。
リビングの入口は玄関から正面にあたります。
こちらでは中方立との建具溝(鴨居溝)とのクリアランスが殆ど無いため、
スリットの樹脂パネルを留めている押し縁は 建具の変形による接触や擦れを防ぐため、敢えて建具表面と平らになるように仕上げてあります。
長年使っている敷居は底が削れて色が変わっています。荒れた溝にレールを埋め込み、建具も戸車仕様にします。
敷居溝にレールを当てがって、採寸し、
切断します。ブロンズ色のアルミレールです。
レールの剥がれを防止するためにプライマーを塗り込んでからオープンタイムを置き、
張り込んでいきます。
張り込んだ後も、填圧します。
レールがガッチリ設置できました。
建具はあらかじめ工場(こうば)でおおよその寸法に作ってきます。
建て込み準備を終えた後、建具の大きさを現場に合わせて加工していきます。
おおよその寸法の建具をあてがい、枠や柱、中方立のねじれや倒れなどを確認していきます。
柱も枠も中方立も随分と狂っています。
戸車は建具を彫り込んで取り付けます。
戸車取り付け後、戸先の戸当たり具合と鴨居溝を確認し
建具の上端を鴨居溝の深さに揃えてカットしていきます。
切り口はカンナを掛けて整えます。
按配を確認します。
建具が乾湿により反った際、中方立に擦るのをできるだけ防止するため、建具が中方立から離れて走るように、建具に片寄り防止のスペーサーを取り付けておきます。
片寄り防止スペーサーの取り付けにより、建具が反った際でもできるだけ中方立への緩衝を防ぐことができます。
続いては戸先の戸当たり具合を調整します。室内側、
室外側両方から確認します。
戸先の木口はカンナで削って、
ペーパーヤスリで平滑にします。
ペーパーを掛け終えたら、プライマーを塗り、オープンタイムを置いて、
木口テープを張っていきます。
はみ出した余分なテープは専用カッターでカットし、角はペーパーやすりで滑らかに仕上げます。
続いて引手です。引手は従来の船底引手の75㎜タイプよりも
彫り込み寸法も広く、深く、手掛かりをよくする突き出しがあるタイプ(サイズ120㎜)を取り付けます。
さて、大詰めです。建具に仮組してある樹脂パネルの押し縁を外し、
養生ビニールを剥がして
再度組み込みます。
静電気で埃が付かないように養生は最後に剥がすのがポイントです。パネルを組み込んだ建具を建て込めば、
建具工事は完成です。
施工後
施工前
床・壁・天井もやり替えています。