一戸建て住宅のキッチン。昔ながらのフード付きプロペラ換気扇を本体厚さ35㎜、スリムデザインのお手入れしやすいシロッコファンレンジフードへと交換した事例をご紹介しています。
キッチンのブーツ型プロペラ換気扇のシロッコファンレンジフードへの交換工事承り地域
埼玉県 朝霞市 和光市 新座市 志木市
東京都 練馬区 板橋区 西東京市 周辺
既存換気扇はナスラック株式会社製幅750㎜のRHP-75プロペラ深型レンジフードで、35年ほど前の製品です。
風量速調は強・弱の2種で、照明はありません。
フード下部のグリスフィルターを外すとプロペラ換気扇が見えます。左側方排気です。 このフード付きプロペラ換気扇をシロッコファンレンジフードに交換します。
以下に交換作業をご紹介します。
先ずはプロペラ換気扇本体を外し、レンジフードの前側カバーを外します。
続いてフードを壁に固定しているビスを外し、フードも撤去します。
既存の換気扇の木枠内に取り付けるための新規ベントキャップの取り付け板を製作していきます。
先ずは、既存換気扇木枠内に入る寸法で取り付け板を固定するための木下地を造作します。
さらに、木下地にケイ酸カルシウム板を固定します。
続いて、不燃のアルミ複合板を使ってペントキャップを取り付けるプレートを加工します。
先ほどのケイ酸カルシウム板の上に重ね張りします。
さらに、パイプガイドの口径に開口します。
外部は既存プロペラ換気扇で利用していた角型のウェザーカバーをそのまま利用し、その内側にベントキャップを取り付けます。
施工は室内側からとなるため、予めベントキャップにビス穴を開け、プレートに固定しておきます。
良い感じにできましたでしょ。
既存換気扇木枠の屋外側に寄せて室内からベントキャップを取り付けたプレートを固定します。
さて、事前準備が整ったところでレンジフード本体の取り付けです。
開梱します。
壁に本体取り付け用のビスを仮留め後、
本体を引っ掛けて、
レベルを確認しながらビスを本締めします。 レベルが決まったところで、更に、フード内部からもビス留めします。
今回はⅬ型ダクトを使います。先ず初めに本体上部差込口にL型ダクトを取り付け、続いて、逆風防止シャッター付の排気口を接続します。
さらに、亜鉛メッキ鋼板製フレキシブルダクトを接続してからビス留めし、排気漏れ防止用のアルミテープで補強します。
フレキシブルダクトには断熱・防音材を巻き付けます。
ダクトが高温化した際の断熱はもとより、ダクト内で発生する風切り音も低減します。 レンジフード用ダクトにアルミ製ダクトを使用する業者もいますが、腐食してボロボロになったり、熱にも弱いので、弊社では亜鉛メッキ鋼板製フレキシブルダクト以上の品質のものを使用しています。
本体の取り付けを終え、鋼板前幕板を取り付けます。梱包を解き、
吸盤を使って入れ込んでいきます。
本来、前幕板は固定金具で留めるだけですが、側壁と天井との隙間が大きいので、了解を得て隙間にシールを打つこととしました。
もっとも前幕板を外す機会は故障時以外ではほとんどなく、外す際もカッターで簡単に切断できます。
隙間にバックアップ材を入れ込み、マスキングテープで養生後、
シールを打設し、
マスキングテープを剥がせば
ブーツ型プロペラ換気扇のシロッコファンレンジフードへの交換は完了です。
本体の厚みは35㎜。スリムでスッキリしたデザインのレンジフードです。
消費電力3WのLED照明が搭載されているので手元が明るくなりました。風量速調は3速です。
フード本体、整流板、パンチングフィルターには撥油塗装が施されているため、油汚れがこびり付きにくくなっています。
コンロやグリルから昇った煙は整流板の端部から内部へと吸い込まれていきます。
整流板を下げてパンチングフィルターを外したところです。 継ぎ目や凹凸は少なく、シロッコファンの吸い込み口付近もお手入れしやすい形状です。もちろん内部も撥油塗装が施されています。
既存がプロペラ換気扇でもお手入れしやすいシロッコファンにリフォームできます。
ご相談は、住まいるパートナーまでどうぞ。