目次

  1. リフォームの概要
  2. 既存プロペラ深型レンジフード撤去作業
  3. ダクト用ベントキャップ取り付けプレートの製作
  4. プロペラ換気扇用取付枠にベントキャップ取り付けプレートの設置
  5. レンジフード本体の取り付け
  6. フレキシブルダクトとⅬ型ダクトの接続
  7. 仕上げの前幕板の取り付けとシーリング処理
  8. リフォーム後のレンジフードの長所

1.リフォームの概要

 既存換気扇はナスラック株式会社製幅750㎜のRHP-75プロペラ深型レンジフードで、35年ほど前の製品です。
 風量速調は強・弱の2種で、照明はありません。 リフォーム前のプロペラ深型レンジフード

 フード下部のグリスフィルターを外すとプロペラ換気扇が見えます。左側方排気です。 リフォーム前のプロペラ換気扇  このフード付きプロペラ換気扇シロッコファンレンジフード交換します。

 以下に交換作業をご紹介します。

2.既存プロペラ深型レンジフード
撤去作業

 先ずはプロペラ換気扇本体を外し、レンジフードの前側カバーを外します。

レンジフードの前側カバーを外す
前側カバーを外したレンジフード

 続いてフードを壁に固定しているビスを外し、フードも撤去します。

レンジフードを撤去する
レンジフード撤去後

3.ダクト用ベントキャップ
取り付けプレートの製作

 既存の換気扇の木枠内に取り付けるための新規ベントキャップの取り付け板を製作していきます。

 先ずは、既存換気扇木枠内に入る寸法で取り付け板を固定するための木下地を造作します。

固定するための木下地を造作する
固定するための木下地

 さらに、木下地にケイ酸カルシウム板を固定します。 木下地にケイ酸カルシウム板を固定する

 続いて、不燃のアルミ複合板を使ってペントキャップを取り付けるプレートを加工します。

アルミ複合板を加工する
ペントキャップを取り付けるプレートを加工する

 先ほどのケイ酸カルシウム板の上に重ね張りします。 ケイ酸カルシウム板の上に重ね張りする

 さらに、パイプガイドの口径に開口します。 パイプガイドの口径に開口する

 外部は既存プロペラ換気扇で利用していた角型のウェザーカバーをそのまま利用し、その内側にベントキャップを取り付けます。

 施工は室内側からとなるため、予めベントキャップにビス穴を開け、プレートに固定しておきます。

ベントキャップにビス穴を開ける
プレートに固定する

 良い感じにできましたでしょ。 ベントキャップ固定後

4.プロペラ換気扇用取付枠にベント
キャップ取り付けプレートの設置

 既存換気扇木枠の屋外側に寄せて室内からベントキャップを取り付けたプレートを固定します。

室内からプレートを固定する
ベントキャップ取付後

5.レンジフード本体の取り付け

 さて、事前準備が整ったところでレンジフード本体の取り付けです。

 開梱します。

レンジフードを開梱する
新規のレンジフード

 壁に本体取り付け用のビスを仮留め後、 壁にビスを仮留めする

 本体を引っ掛けて、 ビスに本体を引掛ける

 レベルを確認しながらビスを本締めします。 ビスを本締めする  レベルが決まったところで、更に、フード内部からもビス留めします。

6.フレキシブルダクトと排気用部品
(Ⅼ型ダクト)の接続

 今回はⅬ型ダクトを使います。先ず初めに本体上部差込口にL型ダクトを取り付け、続いて、逆風防止シャッター付の排気口を接続します。

排気口を接続
ダクトを取り付けて排気口を接続

 さらに、亜鉛メッキ鋼板製フレキシブルダクトを接続してからビス留めし、排気漏れ防止用のアルミテープで補強します。 アルミテープで補強する

 フレキシブルダクトには断熱・防音材を巻き付けます。 断熱・防音材を巻き付ける

 ダクトが高温化した際の断熱はもとより、ダクト内で発生する風切り音も低減します。 断熱・防音材を巻き付けたダクト  レンジフード用ダクトにアルミ製ダクトを使用する業者もいますが、腐食してボロボロになったり、熱にも弱いので、弊社では亜鉛メッキ鋼板製フレキシブルダクト以上の品質のものを使用しています。

7.仕上げの前幕板の取り付けと
シーリング処理

 本体の取り付けを終え、鋼板前幕板を取り付けます。梱包を解き、 鋼板前幕板を取り付ける

 吸盤を使って入れ込んでいきます。 吸盤を使って入れ込む

 本来、前幕板は固定金具で留めるだけですが、側壁と天井との隙間が大きいので、了解を得て隙間にシールを打つこととしました。

 もっとも前幕板を外す機会は故障時以外ではほとんどなく、外す際もカッターで簡単に切断できます。

隙間にシールを打つ
天井との隙間隙間にシールを打つ

 隙間にバックアップ材を入れ込み、マスキングテープで養生後、

 シールを打設し、 シールを打設後

 マスキングテープを剥がせば マスキングテープを剥がす

 ブーツ型プロペラ換気扇のシロッコファンレンジフードへの交換は完了です。

レンジフード交換後 リフォーム後
レンジフード交換前 リフォーム前

リフォーム後のレンジフードの長所

 本体の厚みは35㎜。スリムでスッキリしたデザインのレンジフードです。
 消費電力3WのLED照明が搭載されているので手元が明るくなりました。風量速調は3速です。

リフォーム後のレンジフード
LED照明付きレンジフード

 フード本体、整流板、パンチングフィルターには撥油塗装が施されているため、油汚れがこびり付きにくくなっています。

 コンロやグリルから昇った煙は整流板の端部から内部へと吸い込まれていきます。

 整流板を下げてパンチングフィルターを外したところです。 レンジフードのお手入れ方法  継ぎ目や凹凸は少なく、シロッコファンの吸い込み口付近もお手入れしやすい形状です。もちろん内部も撥油塗装が施されています。

 既存がプロペラ換気扇でもお手入れしやすいシロッコファンリフォームできます。

 ご相談は、住まいるパートナーまでどうぞ。