ツイン蛍光灯ダウンライトを
LEDへ交換したいとのご相談

「玄関・廊下・トイレの照明がツイン蛍光灯のダウンライトなのですが、ランプ交換がしづらく、交換作業中に危険を感じることがあります。
また、蛍光灯の価格も高く、定期的な交換が必要なため、この機会にLEDダウンライトへ交換したいと考えています。」

 目次

  1. 既存ダウンライトの状況とお客様のお悩み
  2. 埋込穴が大きくても交換できる「ダウンライトホールカバー」
  3. ダウンライトホールカバーを使ったLED化施工事例
  4. 施工前に知っておきたい注意点
  5. ダウンライトのリニューアルに使用した部材のご紹介
  6. ツイン蛍光灯ダウンライトをLED化するメリット

1. 埋込開口175㎜のダウンライトは交換できる?

近頃、新規ではほとんど見かけなくなった外径φ195㎜、埋込寸法φ175㎜のツイン2蛍光灯のダウンライト(松下電工製)です。 交換前の松下電工製ツイン2蛍光灯ダウンライト(外径φ195mm・埋込寸法φ175mm) 天井の壁紙は10年ほど前に張り替えられていますが、まだまだ綺麗な状態です。

大型のダウンライトですが、大きさ(外径寸法)を今より小さくすると電気工事以外に天井埋込開口部の補修も要ります。

工事料金を抑えるには開口部の補修をせずに電気工事だけで済ませたいのですが、そのためには埋込寸法が同径以上のダウンライトに交換しなければなりません。
お客様自身も色々とWebを探し回りましたが見つけられなかったそうです。そこで、弊社にご相談することに。

2. 埋込穴が大きくても交換できる
「ダウンライトホールカバー」

ダウンライトのリニューアルの際、埋込穴のリサイズに使える部材があります。
その名もダウンライトホールカバー(オーデリック社製)。

これは既存よりも小さい埋込穴径のダウンライトに交換する際に使えます。
種類は屋内用、エクステリア用、屋内・エクステリア共用、角型埋込開口→丸型等があります。

3. ダウンライトホールカバーを使った
LED化施工事例

写真ではサイズ感が分かり辛いのですが、既存は外径φ195㎜、埋込寸法φ175㎜のツイン蛍光灯のダウンライトです。 交換前の大きなツイン蛍光灯ダウンライト(外径φ195mm・埋込寸法φ175mm)の設置状態 リフォーム前

既存ダウンライトの枠を外す際にふちにくっ付いたクロスが破けないようにカッターで切れ目を入れてはずします。

ダウンライトの枠を外す前に、周囲のクロス(壁紙)にカッターで切れ目を入れる職人の手元
クロスが破れないよう慎重に既存のダウンライト本体を取り外す様子

天井裏からユニット本体を取り出しました。 天井裏から取り外した古い蛍光灯ダウンライトのユニット本体を持つ職人の様子

既存撤去完了です。 既存の蛍光灯ダウンライトが綺麗に撤去された後の天井の開口部から配線が垂れ下がっている様子

新規のダウンライトをダウンライトホールカバーに取り付けます。

新規のLEDダウンライトをダウンライトホールカバー(調節プレート)に組み込む職人の手元
ダウンライトホールカバー(調節プレート)にLEDダウンライトが組み込まれたところ

いよいよ取り付けです。 ホールカバーを組み込んだ新しいLEDダウンライトを、天井の開口部へ取り付ける職人の様子

綺麗に付け替え出来ました。 ダウンライトホールカバーを使って、大きな埋込穴を美しく仕上げた新規LEDダウンライト リフォーム後

全てこのように簡単綺麗に交換できればいいのですが…

4. 施工前に知っておきたい注意点

ダウンライトホールカバーを使えば埋込開口部の補修が不要になるとの認識は一部誤りです。
『え~、どぉーして?綺麗に交換できているじゃない?』
それは、

  • 既存のダウンライトの設置の仕方
  • 既存のダウンライト設置と天井壁紙施工の順序

に関わってきます。

それでは詳しく説明しますね。

ダウンライト設置の際、職人さんはメーカーが指定する埋込開口穴の寸法で開口します。
埋込開口寸法はあくまでもダウンライトのボディーが入る寸法であってボディーピッタリの寸法ではありません。
そのため、取付時にダウンライトの中心と埋込開口穴の中心が多少ズレる可能性があります。

最近のダウンライトは板スプリングで天井面に引っ張り上げて固定されているので、取付後もダウンライト外径の縁を天井面から下に引っ張ることで簡単に浮かせることができます。

そのため、クロスはダウンライトが先付けされていても天井面からダウンライトを浮かせることで、ダウンライトの外径の縁の下に差し込んで張ることができます。

ところが、以前には簡単に天井面から浮かせることができないものがあったため
クロスが後施工の場合、内装職人はダウンライトの外径の縁に合わせてクロスをカットしていました。

リフォーム前はダウンライトの縁の下までクロスは貼られていませんが下の写真のように仕上がりに問題はありません。 既存ダウンライトの縁に沿ってカットされている、リフォーム前の天井クロスの状態 トイレ リフォーム前

ダウンライトの中心と埋込開口の穴が同心円になっていない状況では
開口部の穴の縁からクロスが張られているダウンライトの外径迄の寸法に広い所と狭い所ができます。
その状況が以下の写真です。 トイレの既存ダウンライトを外した天井の埋込穴。芯ズレにより、上側のクロス未施工部分の幅が広くなっている状態 こちらはトイレの既存ダウンライトを外したところですが、穴の上の方がクロスが貼られていない部分の幅が広いのが分かると思います。

この場合、ダウンライトのリニューアルの際に影響がでてくるのです。

この状態でダウンライトホールカバーを装着したダウンライトを取り付けてみます。 ホールカバー付きの新しいダウンライトを天井の開口部へ仮合わせする職人の手元

クロスが貼られていない広い部分はダウンライトホールカバーの縁の幅11.5㎜内に納まっていません。 ダウンライトホールカバーの縁(11.5mm)から、クロスの貼られていない隙間がはみ出して露出している状態 つまり、ダウンライトホールカバーを使ってもクロスの貼られていない部分が露呈する場合があるわけです。

今回3ヶ所ダウンライトホールカバーを使ってリニューアルしましたが、トイレのダウンライトはクロスの貼られていない部分が露呈しました。

そこで、色の違いをコークボンドで補修します。 ホールカバーの縁から露出した天井クロスの未施工部分にコークボンドを注入して綺麗に補修する職人の作業の様子

クロスの粗が分かりづらくなりました。
コークボンド補修を施し、クロスが貼られていない粗が目立たなくなったトイレの新しいLEDダウンライト(リフォーム後) リフォーム後
交換前の古いツイン蛍光灯ダウンライトが設置されているトイレの天井(リフォーム前) リフォーム前

今回はこのようなダウンライトホールカバーの盲点を事前にお客様に説明いたしました。

また、クロスの補修が入ると施工費が割高になるため、先ずはコークボンドで補修してみて、気になるようでしたら別の日に張り替えすることをお奨めしました。

施工後、コークボンドの補修でもほとんど気にならないとのことでした。良かったです。

5.ダウンライトのリニューアルに
使用した部材のご紹介

一例として今回のリニューアル工事で使用したものをご紹介します。
今回ご採用のLEDダウンライトはオーデリック社製 Qシリーズで光束維持時間は50,000時間です。 今回の工事で使用したオーデリック社製の高気密SB形LEDダウンライト(Qシリーズ・光束維持時間50,000時間)の製品外観

6. ツイン蛍光灯ダウンライトをLED化するメリット

LED光源は交換できないタイプですが、一日3時間の使用で約45年は利用できる計算ですので、
玉切れによる交換作業や交換費用はほぼ発生しないことになります。

ちなみにツイン2蛍光灯の金額は2,000円程でした。(2026年6月現在)

LEDはスイッチオンですぐに安定した明るさとなり、定格消費電力は蛍光灯の18Wに対し4.5Wと1/4となります。電気代も節約になります。

また、以下の同社ダウンライトホールカバーを利用しました。 今回の工事で使用したオーデリック社製のダウンライトホールカバー(型番:OA075596)の製品画像