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このウェブページでは、『設置必要寸法満たない窓枠に内窓インナーサッシ)を取り付けたい』という方に向けて、弊社が施工した マンション改装リフォーム工事の一部をご紹介しています。

ご希望の方には工事もお受けしています。

狭い窓枠に「ふかし窓枠」を
用いた内窓の設置

1.リフォームの経緯

こちらのお宅では、東側に単板ガラスの掃き出し(テラス)窓があります。 内窓設置前 夏はエアコンの効きが悪く、冬はガラスに水滴が付く状況です。
集合住宅では、窓ガラスの入れ替えは規約に触れるのでおいそれとはできません。

そこで、
遮熱高断熱複層ガラス内窓を取り付けることになりました。

2.内窓設置に必要な寸法が無い

ところが、既存の窓枠の内側にそのまま設置する一般的なやり方では取り付けできません。

窓枠の奥行に当たる部分を『枠見込み』と言いますが、 見込み寸法のない窓枠 通常、内窓はこの見込み部分に設置します。

内窓には、機種毎に設置に必要な枠見込寸法がありますが、この見込寸法が足りないのです。

そこで、窓枠を加工して内窓を取り付けます。

3.対処法

枠見込が設置必要寸法に満たない場合、壁毎ふかして、見込寸法の大きな枠に交換するやり方もありますが、 内窓設置前 リフォーム前
今回は、メーカーで用意している『ふかし窓枠』というオプション部材を利用して設置します。

4.「ふかし窓枠」の種類

『ふかし窓枠』は一言でいうと、設置必要寸法に足りない部分に窓枠を付け足すものです。

付け足すふかし枠の出幅寸法はメーカーによって多少異なりますが、3種類程度あり、最大70㎜ほどです。

ふかし窓枠

それでは、作業をご紹介します。

5.「ふかし窓枠」を用いた内窓の設置

5-1.撤去

先ず、既設窓上枠のカーテンレールと縦枠のカーテンフック(房掛け)を撤去します。 カーテンレールをはずす

5-2.「ふかし窓枠」基材の取り付け

続いて、アルミ製の『ふかし窓枠』の基材を取り付けます。
上下左右四方の窓枠の正面部分(見付部分)に取り付け、見込み寸法の不足分を付け足します。

先ずは下枠から。 下枠


左右の縦枠。
縦枠
ふかし枠の取り付け

上枠は梁に貼ってある壁紙の厚みで『ふかし窓枠』を取り付ける見付寸法が若干足りません。 梁天井を加工 そこで梁天井を加工してから


取り付けます。
内窓の設置工事
ふかし枠を取り付ける

5-3.木目調樹脂カバーの取り付け

四方の枠にアルミの基材が固定できたら、木目調の樹脂カバーを取り付けます。 樹脂カバーを取り付け 室内の家具、部屋入口とクローゼット建具に合わせた柄です。

縦枠には、カーテンフックが留められるように木下地を入れ込んでから、

木下地を取り付け
木下地

カバーを付けます。 カバーを留める 下枠をご覧下さい。木目調の『ふかし窓枠』分、枠の見付が継ぎ足されているのがお分かりいただけると思います。

続いて縦枠と横枠の角にコーナー部材を取り付けます。 コーナー部材を取り付け

コーナー部材が付きました。これで、『ふかし窓枠』の取り付けが完了し、内窓の設置寸法をクリアしました。 コーナー部材

次に、内窓本体を取り付けます。

5-4.内窓サッシ枠の取り付け

既設縦枠に障子が納まる戸当たりを取り付けます。 戸当たりを取り付け

下枠には敷居レール 敷居レール取り付け

上枠には鴨居レールを取り付けます。 鴨居レールを取り付け 既設の枠の内側に戸当たりと敷居・鴨居レールが取り付けられると、古い枠はほとんど気になりません。

5-5.カーテンレール・房掛けの取り付け

ガラス障子を入れ込む前に、新しいカーテンレールを取り付けます。カーテンレールの色も木目調に合わせました。

取り付け手順を確認し 手順を確認

ブラケットを取り付け、レールを挟み込んでビス留めします。

ブラケットの取り付け
レールの取り付け

先ほど縦枠の内側に仕込んだ木下地の位置にカーテンフック(房掛け)を取り付けます。 カーテンフック取り付け

5-6.障子組み込み・仕上げ

最後にガラス障子を ガラスの搬入

組み込んで、調整すれば、 仕上の調整

完成です。 内窓取り付け後 設置必要寸法が若干足りない程度なら、ご覧のように、『ふかし窓枠』で見込寸法を広げるだけで設置可能ですが、 『ふかし窓枠』の寸法や壁の構造によっては補強工事も必要となります。

また、内窓の断熱性能はガラスの種類で決まるといっても過言ではありません。
ガラスには

  • 単板
  • 一般複層ガラス
  • Low-E複層ガラス
  • アルゴンガス封入Low-E複層ガラス
  • クリプトンガス封入Low-E複層ガラス
  • 真空層複層ガラス

等があります。

部屋の寒さや結露の状況に応じてガラスは選択しましょう。

6.「ふかし窓枠」を用いた
内窓リフォームビフォーアフター

床・パネリング壁・建具は家具に合わせて木目調でコーディネートしました。内窓も違和感なく仕上がりました。

リフォーム前 リフォーム前
リフォーム後 リフォーム後

7.お客様のご感想

内窓を取り付けて最初に気付いたのは、意外にも今までよく聞こえていた大通りの騒音が聞こえにくくなったことです。

また、エアコンは冷暖房共、省エネ運転でも十分に効くようになりました。

『ふかし窓枠』で古い窓枠も隠れ、リフォームした他の部分と同じ木目調になって良かったと思います。

8.一言アドバイス

住まいるパートナー
よく、「他社で内窓工事をしたが結露が止まらない。」とのお問い合わせがあります。

目安として、内窓ご検討の窓ガラスに流れ出すほどの水滴が付いたり、壁にも水滴が付くような場合は、内窓の設置だけでは十分な効果が得られない可能性があります。

そのような場合は、高性能な断熱ガラスを採用するほか、壁の断熱性や防露・防湿性を高める工事もお奨めしています。

住まいるパートナー
 最後まで、ご覧いただきまして、ありがとうございました。
狭い窓枠に『ふかし窓枠』を用いた内窓インナーサッシ)の設置」 はいかがでしたでしょうか?

弊社のリフォームは、建築士があなたと同じ目線に立って、お困りごとやご要望の解決方法を考えます。

正規施工はもちろんのこと、現場の状況に応じ、それ以上の仕様での施工に努めていますのでご安心してお任せ下さい。

また、弊社は『住まい全般のリフォーム工事専門業者』ですので、内窓以外のこともまとめてご相談できます。

リフォーム業者をお探しで 『仕事振り』 も大切だとお考えでしたら、弊社にご相談下さい。

他社で難しいと言われたリフォーム工事なども是非お声掛け下さい。歓迎です。



お問い合わせ先

ふかし窓枠を用いた内窓リフォーム承り地域

埼玉県 朝霞市 和光市 新座市 志木市
 東京都 練馬区 板橋区 西東京市 周辺

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