お読みいただく前に

この『公開!ここまでやりますヘーベルハウス外壁塗装!!Webリフォーム見学会』は単に施工前後の遠景写真をご紹介するだけではありません。実際の弊社施工の外壁塗装リフォーム工事を通じて、離れて見ただけでは分からない作業進行中の様子やポイント、注意点を出来るだけ接写画像も用いて克明に公開しました。

へーベルハウス外壁塗装
Webリフォーム見学会

 よく『外壁塗装工事なんて、塗装専門業者さんに頼めば安く済む』と、お考えの方がいらっしゃいます。
本当に正しいのでしょうか?
 実際に建物を調査してみると良く分かります。

塗装だけでなく、他にも必要な工事が結構あるものです。

 この『ヘーベルハウス外壁塗装 Webリフォーム見学会』では、塗装工事だけでなく
他の外装工事も一緒にご紹介いたします。

 足場が掛かった時でなければできない工事、あるいはやっておいた方がよい工事の一例としても
ご参考にしていただければ
と思います。

さて、今回外壁塗装リフォームをご紹介する建物は、木造住宅ではありません。

1992年築(新築後17年経過時)の旭化成のへーベルハウスです。
『なんだぁ、それじゃ、参考にならない。』なんて、右上の×印をクリックするのはまだ速いですよ。

一般的にヘーベルハウスのリフォームは旭化成リフォームさんの独壇場となっています。

旭化成リフォームさんの営業さんが堂々と高額な工事見積りを提示するにもかかわらず、
オーナーさんが頼んでくれるのはどうしてなのか?・・・・本当、羨ましい・・・・。

これは、旭化成さんに限りません。他のハウスメーカーさんでも似たり寄ったりです。
ハウスメーカーの持つノウハウを十二分に活かした戦略として、
他では手に入れにくいオリジナルの材料をオーナー様に推奨しているのと、
メーカー施工に対する安心感が理由のようです。

でも、どうでしょう?
ハウスメーカーの建物のオーナーさんの中には、
オリジナル材料を使わずとも価格と施工が両立した
リーズナブルな業者を探している方もいらっしゃるのでは?

ただ、そういうオーナーさんの目に叶うには、
施工がメーカーさん並にシッカリしていることがボーダーラインとなるわけです。

ところが、施工についての説明もなく、
価格や施工前後の遠景写真だけが多い広告では、はっきり言って何も分からない。

そこで、私たちの施工をそういうオーナー様にじっくりご覧いただこうと考えたのです。
もちろん、業者選びの参考としたいお客様にもご覧いただきたいと思います。

ですから、予めお断りしておきますが、
『高額工事もステータスだ。』とか『工事は激安に限る』と
両極端なお考えの方々は、これから先はお読みにならないほうが良いかもしれません。
とても長いので。

さて、話を戻しましょう。


ヘーベルハウスの外壁の特徴

建物の外壁には色々な種類があります。
モルタル、窯業系サイディング、金属系サイディング、タイル、コンクリート・・・

へーベルハウスでは軽量気泡コンクリートと呼ばれる軽石のような工業製品を
軽量気泡コンクリート 外壁や各階のスラブ【床版(しょうばん)】に使っています。
これをヘーベル板とか、ALC板と言います。


さっそく、工事のポイントを写真で見ながら、おさえていきましょう。


建築士アドバイザーの視点から見た改修のポイント



ポイント1
コーキングの劣化


外壁には、縦・横に線が見えます。これは、溝になっていて『目地』といいます。
へーベルの外壁 外壁のへーベル板の大きさは、横巾が約30、45、60cmの3種類で長さは約3mとなっております。
これを縦使いにして横に並べています。

へーベル板の継ぎ目は、縦、横とも弾性のコーキング(継ぎ目に充填し、硬化しても弾性があるシール材)
が打たれ、その上から塗装されています。

下図の赤い線がコーキング目地です。
ヘーベルハウスの立面図
上の写真の立面図です。
このシリーズのヘーベルハウスでは、縦目地は、全てへーベル板の継ぎ目になっていてコーキングが打たれています。
横目地は大部分が化粧(飾り)目地で、コーキングが打たれているのは、わずかです。
また、窓周りは全て打たれています。

コーキングが打設されているヘーベル板間の縦目地を近くで見てみましょう。
目地のヒビ ヒビ割れしています。

窓周りはどうでしょうか?
外壁のヒビ


近くで見るとやはり、化粧額縁の奥にヒビが見えます。
窓周りのヒビ コーキングは時間が経つと劣化します。痩せてきて塗膜面がヒビ割れします。
更に劣化が進むと深い亀裂が入りヘーベル板と剥離し、雨漏れの原因となります。

剥離したところの補修は、一旦撤去してから打ち直しが必要ですが、
写真のヒビ程度なら、既存コーキングの上に増し打ちした後、塗装します。

この建物の場合、大部分のコーキング目地にヒビ割れが始まっていました。
次回改修までの期間を考慮し、全目地の増し打ちを実施することになりました。

ちなみにこの建物のコーキングの長さは総延長721mにもなります。

ヘーベルハウスは、他の種類の建物に比べてコーキング箇所がかなり多いので、その分、改修費用もかさみますが、
台風や豪雨の際の壁に叩き付ける雨水からの漏水を防ぐにはコーキング工事は侮れません。

特に、窓等の開口部周りのコーキング処理は下の写真のように化粧額縁等の窓部材を外してキッチリやらないと
窓部材を外さない場合のヒビ 後々漏水の被害に見舞われる可能性が高くなるので要注意なんですが、
窓部材を外さずにコーキングを打ってしまう業者が後を絶ちません!!


ポイント2
劣化した
外壁面への対処


次に、塗装の状況を見てみましょう。
外壁の状況を調べる 手で外壁面を擦ってみると・・・

よく日の当たる南・西側の塗膜面は白い粉が付くチョーキングという現象が起きています。
外壁のチョーキング現象 これは、ヘーベルハウス以外でも塗装表面が劣化すれば起こります。
こうなると、塗膜面は水をはじいていません。

さらに下の写真を見て下さい。
外壁の汚れ 建物の出隅の部分、離れて見ても、大分汚れや染みが目立ちますね。

近くで見てみましょう。
正面、出隅、横目地部分の外壁の穴 正面、出隅、横目地部分に大小の穴が見えます。

へーベル板自体は、軽量気泡コンクリートと呼ばれるように、もともと表面に無数の細かい穴が空いてます。
この細かい穴を露出したままで放っておくと雨水が浸み込んでご覧のように壁の劣化が進みます。
軽量気泡コンクリート 経年劣化でこうなったのか?新築当時の塗装工事が行き届いていなかったのか?

特に塗料の入れにくい、化粧目地の部分に多い症状です。
(ご覧になられているあなたがヘーベルハウスのオーナーさんでしたら、是非ご確認下さい。)

弊社のリフォームでは、こういった部分もきっちり塗り込んでいくのをご覧いただきましょう。



ポイント3 雨漏れ


この建物では、出窓の左上部から時々雨漏れします。
電線の引きこみ部分からの雨漏れ 雨漏れの部位のそばには電線の引きこみ(黄色の囲み部分)があります。近くで見てみましょう。

電柱から電線を引き込むため、架線金具(引き込み金具)がコーチスクリューボルトで外壁に固定されています。
架線金具が外壁に固定


拡大して見てみましょう。
拡大した架線金具 コーチスクリューボルトや架線金具には荷重が常にかかっているので
緩んでくる場合があります。

角度を変えて見てみると、
別方向から見た架線金具付近のヒビ へーベル板と架線金具との間に亀裂が見えます。
どうやらコーキングが切れてしまっているようです。
この辺りから雨水が入っているのかもしれません。補修しましょう。


ポイント4
外壁の茶色い汚れ


何かが茶色く壁に流れ出た跡が見えます。
外壁の茶色い汚れ


そばで見てみると・・・配線の所々から出ています。
配線付近からの外壁の汚れ


原因は・・・ 配線固定金具(サドルといいます)から出た錆汁が壁を汚していたのです。
サドル 古い建物でこのような状況をよく見かけますね。

塗装もされていない鉄のサドルを屋外で使えば当然錆びていきます。
庇や軒がない建物 特に、この建物のように、庇(ひさし)や屋根の軒(のき)がなければ、
壁は雨水にさらされ、鉄部は瞬く間に錆びてしまいます。

屋外では錆びない素材を使うか、塗装の配慮がほしいものです。
せっかく壁を綺麗に塗装するのですから、対策を講じましょう。


ポイント5
壁のヒビ割れ・
被着体破壊


窓の右端上部にかすかに斜めの線が見えます。
窓上の亀裂

そばで見てみると・・・
外壁のヒビ割れ ヒビ割れです。

他にも何箇所かありました。
他の箇所の外壁のひび へーベル板のヒビ割れはコーキングの直ぐ脇に入ることが多いようです。元々割れていたのでしょうか?
へーベル板は軽石のように空気を含んでいるので、もろいのでしょうか?

それとも、地震などで建物が揺れる際、ヘーベル板間目地に打たれたコーキングに掛かる応力により
隣り合うへーベル板が引っ張られて起こる被着体破壊
でしょうか?

へーベル板の内部には強度を高めるための防錆処理された補強鉄筋が入っています。
補強鉄筋の入ったへーベル板 それでも、ひび割れや亀裂、塗膜表面の防水性が失われた状態を放置しておくと
雨水が浸透していき、鉄筋が錆びて膨張し、内部で爆裂を起こしてしまうことがあります。

ヘーベル板を水から保護するには、表面の塗膜を活性にしておくほか、ヒビ割れの補修も大切です。


ポイント6
屋上に昇る階段塔屋
(ペントハウス)の屋根


屋根の上が何やら黄色く見えます。

ペントハウス屋根

屋根の汚れ

雨漏れはありませんが、随分と苔や藻が生えています。


アスファルトシングル屋根の改修方法として、
アスファルトシングルの葺き直し、金属平板瓦への葺き直し、塗装のやり替え
などが、一般的ですが、今回は塗装による塗り替えとなりました。

但し、苔や藻が再発しないように防藻・防苔処理塗装を実施します。

以上の6つの改修ポイントに気を配りながら工事を始めていきましょう。

外壁工事の進め方を以下に示します。


外壁塗装の作業工程

工程0 近隣挨拶

工事は足場の架設から始めていきますが、
着工に際し、弊社では事前に近隣へのご案内をいたします。
近隣あいさつ 『お互いさまだから気にしないで!』と言うのは、ご近所の社交辞令です。
音を立てたり、車の出入りが合ったり、迷惑をお掛けするのは避けられません。

トラブル発生時のことも考えれば『親しき中にも礼儀有り。』の姿勢は大切だと思います。
弊社では着工挨拶状を近隣のお宅に配布し、
両隣のお宅にはできれば、施主様同行で挨拶に伺います。


工程1 足場架設

いよいよ、着工当日、朝8時。
足場架設工事 工事に必要な足場を積んで3tトラックがやってきました。作業者総勢4名


隣地境界の塀まで50cmほどしか空いていないので作業は慎重に進めます。

足場架設工事

足場を建てる


足場へのこだわり

弊社では、
足場の事故を防ぎ、作業の安全性と効率性を高めるために、
クサビ緊結式ステップ足場を使用しています。
もちろん、架設は『足場組立等作業主任者』を中心に専門職があたります。
クサビ緊結式ステップ足場 クサビ緊結式ステップ(踏み板)足場は作業中、足元が安定し、道具や材料の仮置きもできます。
しかも、短時間で確実な架設ができます。


弊社では細いパイプの上で作業しなければならない単管パイプ足場

下の写真のような単管にクランプ固定したブラケットの上にステップを載せる単管ブラケット足場は

クサビ緊結式ステップ足場 特別の場合を除き使用いたしません。

単管パイプ足場はパイプの上で作業するため不安定であり、
単管ブラケット足場は架設に時間が掛かり、
長期間使用の際、クランプを固定するボルトが緩むと揺れやすく、不安定になるからです。

近年、コストを掛けずに安全性に欠ける足場も多く、
足場からの転落や落下、倒壊事故が後を絶ちません。
当然、怪我だけではすまないケースもあります。

住まいるパートナーでは事故が起こりにくい足場での作業に努めています。


足場が完成 8割がた出来上がったところです。弊社では、ご覧のように設置スペースに余裕がある場合は、
階段などの昇降設備も設置いたします。

夕方4時過ぎ、養生ネットもキッチリ張れ、ついに完成しました。万全です。
養生ネットを張った足場


工事に関するご案内と緊急時のご連絡先を記載した工事案内板を目立つ位置に掲示します。
着工看板 緊急連絡先と責任の所在をはっきりと掲示することで、
近隣の方々の不安が少しでも和らぐよう努めております。

足場の架設を終え、工事案内板を取り付ければ、いよいよ本体工事の始まりです。

へーベルハウスは、先ほど申し上げた通り、他の種類の住宅に比べてかなり多くの箇所にコーキングが打たれています。
窓には、シャッターレールや化粧額縁、面格子等の開口部部材が取り付けてあります。
コーキングはそれらの際(きわ)ギリギリに打たれています。
コーキングの打設は、開口部部材を一旦撤去し、洗浄してから取り掛かります。

続いて、窓廻りのシャッターレールの撤去作業をご紹介します。


工程2 窓廻りの化粧額縁、シャッターレール、面格子の撤去

先ずは、両脇の化粧額縁と下の枠を外します。
化粧額縁の取り外し


そして、下枠のビスを緩めます。
ビスを緩める


それから、左側の黒いレールのビスを外します。
ビスを外す


化粧額縁を外すと、取付用の受け金物だけになります。
取付用の受け金物だけになる


右側の化粧額縁も外して、最後に下の枠を外すと
化粧額縁の下の枠を外す


撤去完了です。
化粧額縁の取り外し完了 工事期間中、化粧額縁は撤去したままで、工程が進むと窓には養生ビニールも張られます。

同様な手順で、シャッターレール、面格子の取り外しもします。
面格子の取り外し こちらは化粧額縁を外した小窓です。

あれ?チョッと拡大してみましょう。
塗膜面のヒビ割れ 塗膜面のヒビ割れが始まっています。

築後15~18年程度で実施する初回の外装リフォーム時には、
窓の周囲にもたいていこのようなひび割れが確認できます。

下の写真もご覧ください。面格子が付いた状態と撤去したところです。

面格子が付いた状態 面格子が付いた状態

面格子を撤去した状態 面格子を撤去した状態

面格子が付いたままでは、コーキング部分は枠に隠れてしまい僅かしか見えません。
そのままではコーキングの増し打ちが適正にできないのがお分かりいただけると思います。


撤去することで、コーキング部分が露出し、しっかり補修できるようになります。
これは、化粧額縁でも、シャッターレールでも開口部部材は全て同様です。


また、開口部部材を付けたままでコーキングを打ってしまうと部材と躯体がコーキングで固着し、
切り取らないと外せなくなり、開口部部材も塗料とコーキングで汚損してしまいます。

コーキングの増し打ち後の状態です。
コーキングの増し打ち後 サッシの際で綺麗に見切れてコーキングの増し打ちができています。これが正規施工です。


下の写真は、初回の外装リフォームの際にシャッターレールを撤去しないままコーキングが打たれた例です。

シャッターレールを撤去しないままコーキングが打たれた例

シャッターレールを撤去しないままコーキングが打たれた例

このようなやり方をしてしまうと、
シャッターレールに隠れた部分のコーキングは補修されないため、
それが原因でコーキングの劣化が進んで雨漏れにもなりかねません。


窓周り部材を外してしっかり増し打ちすることが肝要です。
シャッターの中には、電動シャッターもあり、
シャッターレール内に配線が組み込まれている場合は慎重な作業が必要となります。

サッシ周りの部材の撤去が終われば次は建物高圧水洗浄です。


工程3 高圧水洗浄

高圧洗浄当日。運良く?雨が降りました。
高圧洗浄 というのは、雨天なら、近隣の洗濯物や布団の天日干しにも影響が少ないからです。
それに、窓も閉まっているので音もあまり響きません。

高圧洗浄で使う機材を見てみましょう。水道の蛇口から青いホースでバケツに水を入れています。
バケツの中に見える白く丸いフロートが自動制水弁装置です。
自動制水弁装置 作業が中断して水位が上がると自動的に水が止まるようになっています。
最小限の水を使って作業をしますので、節水にもなりますし、
近隣の道路に流れ出す水の量も少ないのでご迷惑も最小限に食い止められます。
土の上でも水が垂れ流しにならないので、ドロドロにもなりません。

バケツの水を黄色い高圧洗浄機が吸い上げ、
高水圧にして、黒いホースを通じて噴射ノズルから噴射し、壁に付着した汚れや劣化した塗膜を落とします。
壁に付着した汚れや劣化した塗膜を落とす 建物に凹凸が多い場合は、洗浄する者と、ホースをアシストする者の二人三脚で作業の進行を早めます。
外した窓周り部材の周囲は埃が溜まっているので良く落とします。

目地のくぼみも洗浄 目地のくぼみも入念に洗浄します。

高圧水洗浄が終わると次はコーキングです。


工程4 コーキング

   ①コーキング養生

外部のコーキング工事は天候に左右されます。
ヘーベルハウスのように、コーキングの施工部位がかなりの量になるときは専門職を投入します。
シーリング防水技能士1級資格保持者による作業は素早く確実にキレイに仕上がります。
コーキング養生 窓回り等の取り合い部のコーキングは、はみ出さないようにマスキングテープで養生します。


   ② シールプライマー

マスキングテープで養生後、コーキングの密着度を高めるシールプライマー(下地処理材)を目地に塗ります。 シールプライマーを塗る


シールプライマーを塗布したところは色が濃くなります。
シールプライマー塗った所


マスキングテープによる窓周りのコーキング養生とプライマー塗布が完了したところです。
養生とプライマーを塗布したところ

休憩 養生が終わってシールプライマーが乾くまで、チョッと休憩しましょう。

これは、専門職が使う道具のヘラです。年季が入っています。
コーキングヘラ 道具は店で売っているものをそのまま使うわけではありません。
目地の形状に合わせて、ヘラ先はシートで加工します。

目地の形状に合わせてヘラ先をシートで加工し、圧が均等に掛かるようにします。
大きいヘラは、擦り込む際に漉き取った余分なコーキングをなすりつけるのに使います。

次はコーキングの増し打ち作業です。


   ③ コーキング打設

伸縮に対する追随性に優れた低モジュラス(弾性が高い)の
ノンブリードタイプ(コーキングを打った後、上から塗料を塗ってもコーキングに含まれる成分が表面ににじみ出てこないタイプ)のコーキング材を使います。

ヘーベル板間の縦目地
板間目地のコーキング


ヘーベル板の上下のつなぎ目の横目地には打ちますが、化粧目地には、打ちません。
コーキングは化粧目地以外のところに打つ


コーナーもできるだけ適量で均一になるように仕上げます。
コーナーのコーキング作業


屋上に上がる塔屋(ペントハウス)のコーキングの増し打ちを終えたところです。
ペントハウスのコーキング増し打ち ヘーベル板間の縦目地、床の防水シートの立ち上がり部分、サッシ周り全てにコーキングが打たれています。


ポイント3
雨漏れへの対処


さて、コーキング作業の合い間に、気になる工事ポイントの確認と対処法もご覧いただきましょう。
まずは、雨漏れを起こしている北側2階部分です。
雨漏れを起こしている北側2階部分


へーベル板と電線引き込み用の架線金具を留めるコーチスクリューボルトとの間の亀裂の補修です。

コーチボルト

コーチスクリューボルトとの間の亀裂


架線金具の回りの古いコーキングを撤去(コーチスクリューボルトが見えます)し、
古いコーキングを撤去

マスキングテープで壁を養生し、シールプライマーを塗ります。
シールプライマーを塗る


架線金具とヘーベル板との隙間にもしっかりコーキングが打たれました。
架線金具とヘーベル板との隙間にコーキングを打ったところ ちょうどヘーベル板の継ぎ目の横目地にもコーキングが打たれているのが分かります。

上から見ると金具の上部にも隙間無くコーキングが打たれたので、雨水浸入の心配が無くなりました。
金具の上部にもコーキング この上から、塗装していきます。
リフォーム後、雨漏れは止まりました。


ポイント4
外壁の錆汁への対処


さて、窓の脇にもう一箇所気になる箇所がありましたね・・・
壁に茶色く流れ出た錆汁の跡。
外壁の錆汁の跡


サドルは新しいものと交換するので、コーキングの前に一旦撤去し
ヘーベル板専用のステンレスヒットビスで仮止めしておきました。
サドルから流れる錆


コーキングを終えたところで、新規サドルを取り付け、
錆止めを塗ったところ 錆び止め材を塗り、この後、外壁塗材で下塗り、中塗り、上塗りと塗り重ねていきます。
ステンレス製のサドルを使う方法もあります。


ポイント
劣化したケーブル
テレビ保安器取付板の交換


ところで、雨漏れの点検の際に、もう一つ傷んでいる箇所を発見しました。
保安器取付盤の傷み CATV保安器取付盤(黒とグレーの2本の配線が出ている釣り鐘型のグレーの下台)

どこが傷んでいるかというと・・・
劣化した保安器取付盤 風化していて今にも崩れ落ちそうです。

それに・・・
ビスの穴もヒビ ビスの穴にも、ヒビが入っています。

壁に固定する取付盤には、6ヶ所ビス穴がありましたが、4ヶ所しか留めてありませんでした
取付盤 しかも、左上は釘が打たれていましたが、へーベル板まで届いていません。実質3本留めです。

17年という歳月がこのようにしてしまったのでしょうか?
保安器の配線を固定する台座はチョッと触っただけでボロボロと崩れてしまいました。
CATV保安器取付盤を外した跡は・・・ CATV保安器取付盤を外した跡


しっかりシールして
ビス穴にもシールを打つ


取付板の経年劣化を鑑みて、
新規の取付盤は6ヶ所とも、へーベル板用のステンレスのヒットビスを使って固定しました。
ステンレスのヒットビスを使って固定 6ヶ所全てを留めておけば、3本留めの時よりもCATV保安器取付盤は脱落し辛くなると思います。

CATV保安器を取り付け、配線のサドル(黄色の部分)も交換しました。
配線のサドルも交換 これで、取付は万全です。


ポイント5
壁のヒビ割れ・
被着体破壊への対処


2階北側窓右上にはヒビ割れがありました。
窓右上にはヒビ割れ ヘーベル板の補修材には塗るとモルタルのように硬化して固まるALC補修材というものがあります。
新築工事中に誤って何かで傷つけた場合と経年後の『ヒビ割れ・亀裂』では、原因が異なります。

経年後のヒビ割れは建物に地震などの応力が加わって、亀裂が生じている場合も考えられます。
弾性の無いALC補修材で補修すると、再び同様な力が加われば亀裂を生じやすいとも考えられます。

ヘーベル板の補修は、状況に応じて対処方法を検討します。

また、ヒビ周辺は打撃点検をします。

壁の内部で鉄筋が錆びて膨張し、爆裂による浮きが生じていると音が変わります。
外壁に貼ってあるタイルが剥がれ掛かっていたり、
モルタルやコンクリートに浮きが生じている箇所でも打撃音は変わってきます。

ある意味、美味しいスイカを選ぶ時に指ではじいて確認するのと同じ要領です。(笑)

浮き上がりや剥離は起こしていないようなので、一旦V字にカットしてプライマーを塗り、コーキングで補修します。

V字にカットしてプライマーを塗る 補修前

コーキング補修後 補修後


作業進めていくと他にもヘーベル板の傷みがありました。
こちらも、V字カットしてシールプライマー塗布後、コーキング補修。

V字にカットしてプライマーを塗る前 補修前

コーキング補修後 補修後

他にも、ありました。接写で細かい点を見てみましょう。少々のヒビ割れや
コーキング補修


巣穴、傷・欠けはコーキングやALC補修材で塗装前に下地処理をします。

穴のコーキング補修

欠けのコーキング補修

仕上がりは後ほどご紹介します。


壁から出ている配管廻りはコーキング補修をします。
配管廻りのコーキング


建物全体のコーキングが仕上がりました。 窓や軒天井、基礎上との取り合いにも増し打ちしました。
建物全体のコーキングが仕上がったところ 軒天井との取り合いが傷んでいるケースは滅多にありませんので、
その場合増し打ちは見送っても良いと思います。

郵便ポストも一旦外して打設しました。
ポストも外してコーキング打設 玄関ドアと壁の入隅みにもコーキングが打たれていますが、
雨や太陽の紫外線がほとんど当たらない架構内奥の入隅などは
傷みはほとんどありませんのでこちらも状況次第で見送って良いと思います。

窓周りを接写で見てみましょう。
窓まわりのコーキング打設 サッシ部分にコーキングや塗料が多く付着すると窓周り部材の再取り付けが困難になるので、注意して打設します。

ルーフバルコニーの壁の増し打ちコーキングが完了したところです。 ルーフバルコニーの壁の増し打ちコーキング


コーキングは気温、湿度、通風などの条件が整うと2~3日で乾いてきますが
冬場では、硬化まで1週間近くかかる場合もあります。

生乾きで次工程に進めると、塗装養生のマスカー(養生ビニール)がコーキングにくっ付いてしまったり、
コーキング上への下塗りの塗り込みが甘くなるので、乾燥養生期間は適正にとる必要があります。

さて、次工程は、塗装です。まずは、塗装養生から見ていきましょう。


工程5 塗装養生

塗装養生は、塗り分けと、飛び散るペンキで塗布面以外を汚さないために行ないます。
キッチリ養生することで仕上がりは良くなりますし、作業の進み具合も早まります。

まずは、人の出入りの多い玄関先の床養生
玄関先の床養生 玄関周りは塗装作業時は更にこの上にも養生します。

このブルーの養生シートは雨の日でも比較的滑りにくくできています。
雨の日も滑りにくい養生


サッシ周りの塗装養生です。

サッシ周りの塗装養生

養生後

コーキング同様、塗膜がサッシに厚くはみ出して固まると窓周り部材の再取り付けがし辛くなるので注意します。


玄関の電子錠とインターホンの養生です。
電子錠とインターホンの養生


犬走りの土間養生。メッシュシートなども利用します。
土間養生


2階南側バルコニーです。
バルコニー手すり、エアコン室外機、雨樋、窓周り、シャッターボックス、給湯器、床等、
壁と同色で塗らないものは 全て養生します。
外部小物の養生


3階東南のルーフバルコニーです。
盆栽は、日射熱による傷みを避けるため、あえて常設のビニール養生はいたしません。

バルコニーの養生前

バルコニー養生後


3階西側出窓です。
出窓養生


屋上の防水シートが立ち上がっているパラペットの笠木と屋上手すりにも塗料が飛び散らないようにしっかり養生します。
パラペットの笠木と屋上手すりの養生後

休憩 養生が終われば次は、下塗りですが、
その前にチョッと休憩しましょう。下の写真、何だか知っていますか?
ウールローラー 塗料を塗るのに使うウールローラーといいます。
これをローラー刷毛の柄に差し込んで転がして塗っていきます。

今回の建物の既存の壁には、細かな吹付け模様が付いています。

既存の模様を活かしたまま塗装するには、
柔らかい細かい毛足のウールローラーで塗料を塗布します。

塗る場所に応じて、異なる毛の長さのものを使い分けます。

ちなみに、塗膜を厚くして既存の模様を目立たなくさせ、『さざ波』のようなパターンに仕上げる塗り方もあります。
その場合は、写真のような『砂骨ローラー』を使います。
砂骨ローラー 『鎖骨ローラー』は他にも『マスチックローラー』、『多孔質ローラー』、『ゆず肌状ローラー』、『パターンローラー』などとも呼ばれます。

下塗りでは、『微弾性サフェーサー』という下塗材を塗布し、仕上げ材の塗布面を整えます。
『微弾性サフェーサー』は、旧塗膜のヘアークラック(髪の毛ほどの太さのヒビ:0.3㎜以下のもの。)や、
巣穴などを1回塗りで埋めてしまいます。隙間に入ると塗材に微弾性があるので防水性も向上します。

もともと『微弾性サフェーサー』は白色ですが、
下塗り材の調色 仕上げ色によっては、着色します。

色を加えてハンドミキサーで掻き混ぜると、
調色


先に着色した隣の缶と同様の色になりました。
微弾性サフェーサーの調色


さて、下準備の『微弾性サフェーサー』の着色も終え、
続いては、ヒビ割れや巣穴をしっかり埋めるように『微弾性サフェーサー』を塗り込みます。


工程6 外壁部 塗装

  ①外壁部の下地処理と微弾性サフェーサー下塗り

目地に巣穴がある建物の場合は、特に一本一本入念に塗り込んでいきます。
下塗り中 先に目地を塗り込み、後からローラー刷毛を転がして塗っていきます。

細かいところは・・・刷毛で隅々まで塗りこみます。
刷毛で下塗り中 雨漏れが気になるスクリューコーチボルトの脇も丹念に刷毛で塗り込みます。

雨どいと壁との間は・・・
ローラー下塗り 毛足の短いローラーを使います。

出隅を境にして、右側は微弾性サフェーサーを塗った所です。
微弾性サフェーサーを塗った右側の壁 目地と壁が同色になっています。

接写で見てみましょう。
下塗り前と下塗り後の違い 出隅を境に比べてみると、左側の未塗装の部分は細かい巣穴が見えますが、
右側は微弾性サフェーサーでしっかり塗り込まれています。


ポイント2
劣化した外壁面への
対処


さて、巣穴がひどかった面は、どうなりましたでしょうか?
巣穴がひどかった外壁


大きな深めの穴と目地の巣穴部分へは微弾性サフェーサーを塗る前に下地処理をしておきます。
コーキング処理


微弾性サフェーサーにより細かい巣穴も完全に塗りこまれています。
微弾性サフェーサー塗装後


ポイント5
壁のヒビ割れ・
被着体破壊への対処


他のヒビ割れ箇所も接写で見てみましょう。

コーキング後 コーキング後

微弾性サフェーサー塗布後 微弾性サフェーサー塗布後

コーキング跡を微弾性サフェーサーで下塗りしたところです。補修跡もあまり目立ちません。


施工前から3工程進んだヒビ割れ部分を見比べることができます。

ヒビ割れの施工前 施工前

V字カット ①V字カットとシールプライマー塗布


コーキング処理 ②コーキング

微弾性サフェーサー下塗り後 ③微弾性サフェーサー下塗り


玄関横の窓周りの下塗り作業です。壁の高さにして中ほどまでサフェーサーが塗られています。

下塗り作業中 下塗り作業中

下塗り後 下塗り完了


建物全体の下塗りが完了しました。各部位をご覧下さい。
玄関周り
玄関周り下塗り後


2階北西の角
2階北西の角下塗り後


3階西側
3階西側下塗り後


3階東南のルーフバルコニー

コーキング完了時 コーキング完了時

下塗り(サフェーサー)終了時 下塗り(サフェーサー)終了時

仕上げ塗材の喰いつきを良くするためにも、下塗りはしっかり塗り込むことが大切です。

次は、中塗りです。


  ② 外壁部 塗装 中塗り

住まいるパートナーでは、中塗りと上塗りは同じ塗料を塗り重ねます。

業者の中には、仕上げと異なる色で中塗りし、
仕上げ色を1回しか塗らないところもあるようです。

塗膜の厚みにこだわって、1度しか塗らない手抜き作業を防止するためのようですが、

同じ色でキッチリ2度塗ったほうが同じ塗膜が2重に厚く付くわけですから、
外壁を傷付けたり、チョーキングがすすんで塗膜の表層が劣化していった場合でも
下地やムラは出にくいと思います。

このように説明すると
『同じ色で2度塗りする場合、同じ色を塗り重ねるので、
塗装済みの所と未塗装部分が見分け辛くてしっかり2度塗りされないのでは?』
その点についてはこの後の『上塗り作業編』でご説明いたします。

先に目地の部分を塗り込んで、それからローラー刷毛で転がして塗っていきます。
中塗り塗装


2階南側バルコニーです。コーキングが打たれ、塗装養生が終わった段階です。
塗装養生が終わった段階


チョッと写真がずれていますが、中塗り迄を終えたところです。
中塗り迄を終えたところ


北西の出隅です。色が濃い方が中塗りを終えたところで艶が有ります。薄い方が下塗り(微弾性サフェーサー)部分です。
中塗りを終えた右側の壁


施工前と中塗りまで終えたところです。施工前はヘアークラックが見えますが、

施工前

中塗り後

中塗り完了時には埋まっています。


コーキングで補修した他の箇所はどうでしょうか?

下塗り後 下塗り後

中塗り後 中塗り後

接写で見れば、コーキングの跡は分かりますが、離れて見れば全く気になりません。


3階東南のルーフバルコニーです。

下塗り後 下塗り後

中塗り後 中塗り後

全体的に艶々してきました。


③ 外壁部 塗装 上塗り

中塗りと上塗りの色を変えて、塗り重ねる工法は公的な建造物で採用されていたようですが、
色を変える表面的な理由として

  • (1)塗装は建造物そのものの保護に主眼が置かれており、塗膜の厚みに重きが置かれている。
  • (2)そのため、同じ色で重ね塗りすると仕上げ塗り後に2度塗ったか、塗らないかが判別し辛く、
          塗膜の厚みが確保できたか疑問。そのため、検査に便宜を図ったもの。

というのがあります。
尤もに聞こえますが、現実はいかがでしょうか?

以下の作業をご覧ください。
上塗りは中塗りと同じ色で塗っていますが、
上塗り塗装中 乾いている中塗りの塗膜よりも上塗りの塗材の方が薄く見えます。


構内の軒天井でも同様です。

玄関まわりの上塗り作業

上塗り塗装作業

同じ色の塗料ですが、濡れているところと乾いているところでは色が違っているのです。
塗料は乾いていくにしたがって、だんだんと色が濃くなっていきます。よく『色が昇る。』などといいます。


塗膜の厚みにこだわって異なる色で塗るのも良いかもしれませんが、同じ塗材を塗り重ねる塗材メーカー指定の標準施工の方が傷や劣化の際にもムラやカスレが出にくいと思います。

ですから塗装業者がメーカーの標準施工を曲げてまでも、異なる色で塗り重ねるのを奨めるというのは、
考えようによっては、他の現場で余った塗材の処分や塗材費用を浮かせるために都合の良い様に説明している風にも聞こえますね。

施主側がどうしても望むというのなら、業者への信頼が揺らいでいることにもなりますので、他の業者に頼んだ方が良いのではないかと思います。

弊社では、同じ色を2度の工程でしっかり塗り重ねて、倍の厚みをつける塗り方を採用しています。

上塗りが終わりました。仕上がりはいかがでしょうか?

3階北側窓周り
3階北側窓周りの上塗り後


玄関周り
玄関まわりの上塗後


玄関上
玄関上の上塗り後 光の加減によっては仕上げ色が違って見えますが、実際は同じ色です。
塗膜に厚みが増し、全体的な仕上がりにも落ち着いた安定感が出てきました。


3階東南側ルーフバルコニーです。

3階東南側ルーフバルコニーコーキング増し打ち後 外壁塗装前コーキング増し打ち迄終了したところ

外壁塗装完了時 外壁塗装完了時

以下はいずれも上塗り後の接写です。
雨水のドレン配管が壁から出ている部分です。増し打ちされたコーキングにもしっかり塗料が塗り込まれています。
雨水のドレン配管上塗り後


こちらは雨樋の裏側を上から写したところ。
雨樋の裏側


縦樋の留め金具の脇から写したもの。
留め金具の脇


天井裏通気ガラリです。
天井裏通気ガラリ 接写で見ると、隅々まで塗り込まれているのがお分かりいただけると思います。
このような細かな部分に仕事の差が出ます。大雑把な業者の場合、遠目から見えない部分には塗り残しがあって、『下塗り』
が平気で見えたりします。

シャッターボックス上部
シャッターボックス上部 綺麗に塗り分けられています。

上塗りが終わった段階の改修ポイントも見てみましょう。


ポイント1
コーキングの劣化への対処


コーキングのヒビ割れも増し打ちにより埋められてしっかり塗装されています。

上塗り前 塗装前

上塗り後 上塗り後


養生を剥がすとサッシの際でしっかりコーキングと塗料が見切れています。
開口部部材取り付け前 開口部部材取り付け前


ポイント2
劣化した外壁面への
対処


劣化の進んでいた壁

塗装前 塗装前

上塗り後 上塗り後


ポイント3
雨漏れへの対処


電線の引き込み部です。コーキング補修後、コーチボルトの周り、架線金具共しっかり塗り込まれています。

施工前 施工前

上塗り後 上塗り後


ポイント4
外壁の錆汁汚れへの
対処


配線のサドル部分は、新規に交換後、錆止めを塗り、外壁塗材で塗り込まれました。

壁の塗装前 壁の塗装前

上塗り後 上塗り後


ポイント5
壁のヒビ割れ・
被着体破壊への対処


霧除けの上部のヒビ

コーキング完了時 コーキング完了時

上塗り後 上塗り後

上塗り後のコーキングの補修部分はこの距離でも僅かに分かる程度です。


亀裂

施工前 施工前

上塗り後 上塗り後

離れてしまうとほとんど分かりません。


さて、上塗りを終え、駄目出し点検をしましたが、外壁の巣穴やヒビ割れは
施工前の写真と作業位置図を元にチェックしなければ判別できません。

今回のように補修跡がほとんど分からなくなる場合は良いのですが、
塗装下地の補修範囲が広かったり、何ヶ所もあるような場合には、
既存の外壁パターンに似せた『パターン付け』もします。

続いては、塔屋(ペントハウス)のアスファルトシングル(厚めのフェルト類にアスファルトを塗布して着色砂をつけて板状にカットしたもの)葺屋根の防藻・防苔処理塗装をご紹介します。


工程7 塔屋(ペントハウス)アスファルトシングル屋根塗装

  ① 塔屋(ペントハウス)アスファルトシングル屋根 防藻・防苔処理

洗浄前は、苔や藻が生えています。
屋根洗浄前


高圧水で洗浄後良く乾かし
屋根洗浄後


塗装前の下地にオリジナルの防藻・防苔処理をします。
防藻・防苔処理 お住まいの近くに河川・湖沼・田・林等がある多湿地域では
防藻入りの塗材で塗る場合でも、事前の防藻・防苔処理をお奨めします。


  ② 塔屋(ペントハウス)アスファルトシングル屋根 シーラー下塗り

防藻・防苔処理後、完全乾燥させ、シーラー(塗装面の下地を調整し、塗材を密着させる下塗り材)で
下塗りします。
シーラーで下塗り 下地に良く吸い込ませるように丹念に塗り込みます。

縦・横と満遍なく塗り重ねます。
満遍なく塗り重ねる


シーラー下塗り処理が終わった直後です。
下塗り処理後


シーラーが乾けば、中塗り・上塗りと仕上げ塗材を塗り重ねていきます。


③ 塔屋(ペントハウス)アスファルトシングル屋根 中塗り

高圧洗浄後に防藻・防苔処理をしましたが、
さらに仕上げ塗材にも、オリジナルの防藻・防苔剤を添加して塗り込みます。

オリジナルの防藻・防苔剤を添加この容器の中身を

仕上げ塗材と共に容器に入れ良く攪拌します。
仕上げ塗材に混ぜる


先ず、ローラー刷毛では塗りにくい屋根のケラバ板金(端部)との取り合い部を刷毛で塗り込みます。
端部との取り合い部を刷毛で塗る


次に、アスファルトシングルの砂にしっかり絡みつくようにタップリ塗りこみます。
しっかり塗る


中塗り直後です。中塗りの乾きを待って、更に上塗りします。
更に上塗り


  ④ 塔屋(ペントハウス)アスファルトシングル屋根 上塗り

上塗りも中塗りと同じ要領で塗り込みます。
塗り込む ローラーで縦・横、塗りムラがでないように、厚く塗り重ねます。

上塗り後、乾いたところです。上から撮影しました。
屋根塗装後 黒々しています。

屋根のケラバ(端)との取り合い部分にもコッテリ塗膜が載ってます。
取り合い部分にも塗装


施工後 上塗り完了

施工前 施工前


工程8 付帯物塗装【物置・雨樋・換気扇フート゛】

外壁部の塗装を終えた箇所から、付帯物も仕上げていきます。
付帯物は外壁と同色、別色、無塗装のまま等、ご要望に合わせます。

仕上げは、ご予算や、仕上がり・見栄え等の好みや優先度によって異なってきますが、
究極は、塗り方さえ誤らなければ宜しいと思います。

さて、屋上の物置と塔屋(ペントハウス)の外壁は、物置内の荷物や備品の移動の関係もあり、
外壁部がほぼ終了した時点で一緒に仕上げます。

今回の外壁は、大凡12~15年を目途に塗り替える塗材を使用しました。
物置は鋼板製です。鋼板は温度により伸び縮みするため塗膜への負荷が大きくなります。
外壁との塗り替えサイクルをそろえるには、それだけ耐候性の高い塗材の選択が必要です。

先ずは、物置内部の荷物や備品を屋上の空きスペースに一旦出します。
物置の荷物を出す


結構入ってました。
荷物を出した後


塔屋(ペントハウス)の養生と
ペントハウスの養生


物置の屋根のケレン掛け・清掃を同時に進めます。

物置の屋根をケレン掛け

塗装前の処理


ケレン掛け・清掃を終えた物置は、外部全体に錆び止めを塗っていきます。
錆び止めを塗る


塔屋(ペントハウス)も養生でき、下塗りに入ります。
下塗り作業


屋上への設置物や構築物は夏の暑さ、冬の寒さに晒され過酷な条件下にあります。
次回の塗り替えまで塗膜が十分維持できるよう錆び止めを塗り込みます。
錆止めを塗る


そして、中塗り・上塗りと塗り重ねていきます。
中塗りと上塗りをする


物置の仕上げ色は外壁に揃えましたが、異なる上位塗材で仕上げてあります。

物置塗装後 塗装後

物置塗装前 塗装前

もともと凹んでいた物置の扉は塗装では直せません。


1階の物置です。

1F物置塗装後 塗装後

1F物置塗装前 塗装前


塔屋(ペントハウス)の屋根の軒樋は鋼板製ですので、錆止めで下塗りし、
物置同様、高耐候の塗材を使って2度塗り重ねて仕上げます。

錆止めで下塗り 錆止めで下塗り

塗装後 仕上がり


縦樋は硬質塩ビ製ですので、塗膜面を研磨材で目荒らし・清掃後、高耐候の塗材を2度塗り重ねていきます。
上から塗ってきましたが、艶の違いが分かりますか?
2度塗り重ねる


明るい場所の縦樋には周囲が反射します。
縦樋の塗装後


こちらは、浴室換気扇フードを仕上げています。
換気扇フードを塗装後


配管類の保温材を巻き付けているキャンバステープは経年劣化します。状況に応じて巻き直し、または塗装をします。

キャンバステープの巻き直しと塗装 下塗り作業中

塗装後 外壁塗材で仕上げ

テープがあまり傷んでいなければ、塗装で劣化を遅らせることができます。

付帯物の塗装を終えたところで塗装の全工程は終了となります。
続いては養生剥がし・清掃・開口部部材の再取り付けです。


工程9 外壁塗装用養生剥がし・清掃・開口部部材の再取り付け

養生ビニールを剥がす際、格子に留めたテープの糊を丹念に取りながら剥がしていきます。
養生ビニールを剥がす 結構、手間が掛かります。


と同時に清掃です。

清掃

手すりや窓周りの清掃


作業が完了しました。各部位の仕上がりを見てみましょう。
3階南側テラス窓上。
3階南側テラス窓上塗装後 太陽に光って一層美しく見えます。

3階南側
3階南側塗装後 こちらも良く光っています。外壁表面はツルツル滑ります。

3階西側出窓庇周辺です。
3階西側出窓庇周辺の塗装後


玄関ドア周りです。
玄関ドア周りの塗装後


養生剥がしと清掃を終えたところで開口部部材の再取り付けとなります。

一旦撤去した化粧額縁、シャッターレール、面格子を再取り付けします。
開口部部材の再取り付け 先ず額縁を取り付けてから・・・


可動式のルーバー面格子も取り付けます。

ルーバー面格子も取り付け

ルーバー面格子取り付け後


こちらは横面格子の取り付け

横面格子の取り付け作業 再取り付け中

横面格子の取り付け後 再取付完了


屋上塔屋(ペントハウス)への出入口の化粧額縁

塗装後 施工後

塗装前 化粧額縁撤去後、塗装未着手


2階南側バルコニーです。
2階南側バルコニー施工後


さて、ヘーベルハウス外壁リフレッシュ工事の全工程を消化しました。
いよいよ足場を解体します。


工程10 足場解体

まずは、足場を覆っていた養生シートから剥がしていきます。
足場の解体作業

ベールが剥がされた感じです。
シートを外した足場


ついに、足場が払われました。

外壁塗装リフォーム後 ヘーベルハウス外壁塗装完了時

外壁塗装リフォーム前 外壁塗装前

玄関周り
玄関の外壁塗装後


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