キッチン⇔和室の戸襖ドアの交換です。
ドアの面材は キッチン側が洋風で、和室側は襖に張り分けられています。
リフォーム後
双方の建具面材の張り替え、 キッチン側は握り玉の把手をレバーハンドルに、 和室側も枠に合わせて黒いレバーハンドルに変更しました。
両面が洋風ドアと襖に張り分けられている建具を戸襖ドアなどとも言います。
リフォームをした方の作業についてのご感想で多いのは
『想像していたよりも時間がかかった。』というものです。
そこで、どんな作業なのかご紹介したいと思います。
先ずは、今付いている建具を丁番から外します。
それから、あらかた工場(こうば)で作られた扉本体をあてがってみます。
この段階では、建具には、把手、丁番などは何も取り付けられていません。
把手や丁番などは住まいによって位置や形状が微妙に異なるので、 現場に合わせて加工し、取り付けていきます。
また、建具を取り付ける開口部は一見長方形に見えますが、 実は歪んでいます。
なので工場(こうば)で建具本体だけを開口部より少し大き目の寸法で 造ってきて、 現場に合わせて加工していきます。これを 『吊り込み調整』 などと言います。
吸盤機を使って枠に建具をあてながら寸法をあたり、
開口部に合わせて一旦カットします。
更に、あてがっては寸法を確認し、
4方の枠と建具の間が揃うように調整していきます。
カンナ等で削っては、
また取り付けてみて
再確認するという作業を繰り返します。
柱や枠の歪みが大きいとそれだけ時間も掛かるので、
根気のいる作業です。
建具の寸法が決まると、ドアの厚みの部分の『王手』(または横手(おうで)に、
表面と同じ柄の面材テープを貼ります。
これは、丁番を取り付けるために、建具に彫り込み加工をしているところです。
王手の丁番取り付け位置をトリマーで丁番の厚み分削り、
ノミで形を仕上げてから、
丁番を取り付けます。
面一にピタリと納まっています。
丁番を取り付けた建具を開口部に当てがり、
縦枠(柱)側の丁番取り付け位置に印をつけます。
新しい丁番が取り付く縦枠の穴の位置を確認します。
元の丁番の穴と同じになってしまったら、
埋め木して取付位置の支持力を高めてから取り付けます。
枠や柱は、ねじれていたりします。
その場合、丁番と取付場所との間に調整材を挟みこんで、
戸の開き方、閉まり方を調節します。
丁番の調整が終わったところで、
いったん外して和室側になる襖面に縁を貼り付けていきます。
それが終わると、ようやく建具を本付けして、把手の取り付けができます。
建具表面に把手取り付け位置の印をつけ、
穴を開けます。
次に扉の厚み[王手]の部分に錠のケース本体が収まる穴を開口します。
ご覧のように僅か3cmの厚みのところにドリルで穴を開けます。
少しでも手元が狂うと納まらなくなるので、失敗は許されません。
穴開けの仕上げの加工はノミでやります。
錠のケース本体を建具の厚みの中に納め、
フロントをビスで固定し、
ハンドル把手を取り付けます。
これは、リフォーム前のラッチ受けですが、
既存ラッチ受けを外して、
彫り込み加工し、
新しいラッチ受けを取り付けます。
古いラッチの跡がキレイに隠れ、新しいラッチ受けと戸当たりがつきました。
※ラッチ受け・戸当たりは状況により、既存を活かす場合もあります。
和室⇔キッチンの戸襖ドアの交換が出来ました。
和室側戸襖です。
リフォーム前の和室側の把手は指で挟んで回す小振りなタイプで
建具の王手には何も張られていません。
新しい建具は、キッチン側・和室側共、開け閉めしやすいレバーハンドル把手となり 王手にはキッチン側の面材柄の木口テープが張られています。
キッチン側です。
キッチン側のハンドルは他にも以前リフォームした扉があるので、 それに揃えて、ドアノブ錠(握り玉)をゴールドのレバーハンドルに替えました。
把手の色はゴールド、シルバー、ブロンズ、艶消し、艶有りなどがあります。
奥まっていて使い辛かったドアストッパーは、
手前側に移動しました。
建具交換は既製品を簡単に付け替えるものと思われがちですが、 実際には、事前に採寸し、工場(こうば)であらかた製作し、 現場作業で開口部に合わせて加工・調整して設置するのでかなりの時間を要します。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
キッチン側が洋風で、和室側は襖に張り分けられた建具の交換事例はいかがでしたか?
今回のリフォームでは建具面材も明るくなりましたが、 握り玉の把手をレバーハンドルしたので 『とても使いやすくなった』とお喜びいただいています。
特に、握力が弱いご高齢者や動作が不安定なご家族のいるご家庭では ドアの把手を見直すことで使いやすさが向上すると思います。
住まいるパートナーでは、 設置場所に合わせた建具の見直しなどもご提案差し上げます。
是非、リフォームの際の建具入れ替えのご相談は弊社にどうぞ。
建具リフォーム工事承り地域
朝霞市 和光市 新座市 志木市
練馬区 板橋区 西東京市 周辺
ご相談お待ちしております。
弊社ではこの他にも、『建具のリフォーム事例』をご紹介しています。
リフォーム事例は下記からご覧いただけます。
建具リフォーム
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リフォーム前
リフォーム後
お客様の要望
トイレ内に開く内開き扉を外開きドアか中折戸に交換したい。
リフォームの概要
トイレ利用時の突然の体調悪化による卒倒やドアへの倒れ込みによる救出困難に備え、内開きのトイレドアを中折戸にリフォームします。
高齢者のいらっしゃるご家庭のリスク低減にも寄与します。
作業内容についても55枚の写真を用いて、ご紹介しています。
【東久留米市中央町 一戸建住宅】
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リフォーム前
リフォーム後
リフォームの概要
浴室・洗面所改装工事の一環として洗面所入口ドアを交換することとなりました。廊下からの収納が洗面所内に出っ張っているため、内開きのドアが開くと身動きし辛くなります。そこで、室内側に建具が出っ張らない折戸を取り付けることとなりました。狭い場所への取り付けに向いている建具です。
作業内容についても40枚の写真や画像を用いて、ご紹介しています。
【朝霞市溝沼 集合住宅】
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リフォーム前
リフォーム後
お客様の要望
子供が立ち歩きを始め、ペットもいるので、転落事故を避け、冷暖房効率が良いドアを付けたい。
リフォームの概要
もともと、ペットの猫がいて、猫専用脱走防止扉『にゃんがーど』を利用されていました。
お子さんの成長に伴い、階段への転落を防止するため、リビングイン階段の階段口に透過性のある樹脂パネルでデザインされたドアを取り付け、冷暖房効率も良くなりました。
作業内容についても71枚の写真を用いて、ご紹介しています。
【朝霞市本町 一戸建住宅】
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リフォーム前
リフォーム後
お客様の要望
部屋への出入りがリビング側に開く開き扉のため、部屋から出る際、ドア前に物があると開けづらいので引戸に替えたい。
古い家でもあるので、引戸への入れ替えは、間仕切り壁内の柱等の撤去をせず、建物強度を落とさないで実施したい。
リフォームの概要
部屋の改装工事の一環として実施しました。
リビング側に開く出入り口のドアをアウトセット引戸として、室内側に設置しました。
作業内容についても40枚の写真や画像を用いて、ご紹介しています。
【板橋区双葉町 一戸建住宅】
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リフォーム前
リフォーム後
お客様の要望
引戸が重くて開け閉めし辛い。楽に開け閉めできるようにしたい。
リフォームの概要
こちらのリビングは書道教室にも使用されるので、多くの人の出入りがあります。そこで、建具裏側の気配が感じられるように、樹脂パネル入りのデザインを採用しました。建具は戸車タイプとし、擦り減った敷居溝にはレールを埋め込みました。引手は彫り込みが大型のタイプとしました。
作業内容についても48枚の写真や画像を用いて、ご紹介しています。
【板橋区東新町 一戸建住宅】
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リフォーム前
リフォーム後
お客様の要望
戸先が下がり、リビングの床に擦って開け閉めに不自由しています。建具が重く、丁番もガタツイテいるようなので交換修理したい。
リフォームの概要
他の建具の柄に揃えて、濃い目のこげ茶の木目柄で製作しました。明り取り窓は、安全性と軽さに配慮し、ガラス製から樹脂パネル製に変更しました。室内で加工できる場所が無かったため、玄関脇で作業をいたしました。
作業内容についても32枚の写真を用いて、ご紹介しています。
【新座市西堀 一戸建住宅】
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リフォーム前
リフォーム後
お客様の要望
高齢になった両親が食卓の椅子からトイレへアクセスする際、
一旦体を交わしてから入る様子を見て、トイレへの出入りがし辛そうに思い、手すりの設置と入口ドアの開閉方向の変更をお願いしました。
リフォームの概要
ドアの吊元を左から右に変更し、トイレへスムーズに出入りできるようにしました。
また、トイレ内の照明の切り忘れを確認できる明かり確認窓を取り付けました。
把手も握り玉からレバーハンドルに変更し握力が落ちてきたお母さんでも開け閉めしやすくなりました。
【板橋区双葉町 一戸建住宅】
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リフォーム前
リフォーム前
リフォーム後
リフォームの概要
和室入口の建具は、室内側が襖で、廊下側が洋風ドアとなっています。把手は高齢者には使い辛い小さいものがついていましたが、内外の建具に合わせてレバーハンドルを取り付けました。
建具の吊り込み作業風景もご覧いただけます。
【東久留米市幸町 一戸建住宅】
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リフォーム前
リフォーム後
リフォームの概要
北側の薄暗いキッチンを明るくするために、 建具の明かり取りのデザインを大型のものにすることで隣接する 南側のリビングからの明かりを取り込みました。
【東久留米市幸町 一戸建住宅】
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リフォーム前
リフォーム後
リフォームの概要
建具は部屋の湿度等により反ることがあります。反りが激しい時は、建具が擦れ合うこともあります。
そのまま使い続けると写真のように面材が擦り切れてしまったり、敷居や鴨居の溝が削れたりします。
また、鴨居や敷居が反りかえり、建具が溝から外れなくなる場合もあります。
実際の建具交換作業の様子もご紹介します。
【東久留米市幸町 一戸建住宅】
事例を詳しく見る »
リフォーム前
リフォーム後
リフォームの概要
洗濯機置場のある洗面脱衣所の入口ドアですが、頻繁に進入する側へと扉が開くため、入り辛く、洗濯後に洗濯カゴを持って出る際にもスムーズに通れません。そこで、開閉方向を変更し出入りしやすくしました。
【東久留米市幸町 一戸建住宅】
事例を詳しく見る »
リフォーム前
リフォーム後
リフォームの概要
キッチン側が洋風ドアで和室側が襖になっている戸襖ドアを造り替えました。
把手もレバーハンドルに変更されていますが、和室側とキッチン側ではそれぞれ、和・洋のデザインのレバーハンドルを使っています。
【西東京市南町 一戸建住宅】
事例を詳しく見る »
参考となるリフォーム事例はありましたでしょうか?
建具リフォーム工事のご相談は以下からどうぞ。
建具リフォーム承り地域
朝霞市 和光市 新座市 志木市
練馬区 板橋区 西東京市 周辺