キッチンリフォームで出し入れしやすく,良く片付くキッチン収納をお造りいたします。
こだわりのキッチン収納リフォーム承り地域
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このウェブページでは、『出し入れしやすく、よく片付くキッチンやLDKを作りたい。』 というご要望について、弊社が施工した対面式キッチンリフォーム事例を通じ、キッチン収納リフォームのコツをご紹介しています。
あなたのキッチン収納リフォームのご参考にしていただければと思います。ご希望の方にはリフォーム工事もお受けしています。
ある上場企業がキッチンについて191名を対象にアンケートをしたところ、今使っているキッチンの『収納』に53.9%の方がご不満を感じており、その中の一つに以下のようなご意見がありました。
キッチンリフォームの際、収納についての検討が甘かったため、使い辛いものとなってしまった。
一旦交換すると簡単にはやり替えられないだけに、リフォーム直後のこのご不満はやるせないですね。
皆様にはこのような思いをさせたくはありません。
リフォーム後、キッチン収納の使いやすさにご満足いただくにはどのようなことに注意すれば良いのでしょうか?
なぜ、リフォームして間もないのにご不満を感じてしまうのか?
キッチンリフォームで収納を考える際、忘れてはならない大原則があります。
「キッチンは『もの』の出し入れを伴う作業場」ということです。
この大原則を軸に、
などを検討し、『収納』の構成を決めていくと使いやすいキッチン収納が出来上がります。
そう聞かされてもご自分で考えるとなると難しいですね。
住まいるパートナーでは、キッチンリフォームを承る際、まず最初にお客様ご自身が今お使いのキッチンついてどのようにお感じなのか?
そして、新しいキッチンにどのようなご要望をお持ちなのか、心置きなくお話しいただいています。
それから、
『キッチン収納』に関しては
など、詳細にお調べしていきます。
キッチンのレイアウトや使い方の変更を希望される場合でも、既存のキッチンはしっかりお調べします。
というのも、既存キッチンの使い方が、新しいキッチンの設計に大いに役立つからです。
特に『使い辛い』というご不満は収納機器が使い勝手に有っていないだけでなく、不自然な動線が影響しているケースもあるのです。
また、『ものが溢れている』、『キッチンが雑然としている』というご不満も、収納不足によるものだけとは限らず、視覚的に片付いて見えない場合もあるのです。
このようなことを解決するため、詳細に調査していきます。
キッチン収納リフォームでは、多々様々なご不満・ご要望があっても、機能的な機器の採用やレイアウト変更などにより、まとめていっぺんに解決できるケースもあります。
今回の「キッチンリフォーム見学会(収納編)」では、
『ビフォー編』で既存キッチン収納の多々様々なご不満・ご要望を、
『アフター編』でどう解決したかをご紹介していきます。
キッチン収納リフォームを成功させたい方に向け、出し惜しみせずに書き綴りました。
ですから、この先長いです。
「本当に使いやすいキッチン収納にしたい。キッチン収納のツボをおさえたい。」という方は是非ご参考にしていただきたいと思います。
先ずは、リフォーム前のキッチン本体から見てまいりましょう。
我が家のキッチンセットは、壁際に据え付けられているけど、一般的なものじゃないかしら?
そうかしら? 随分大きいように見えますけど・・・
そう言われて見ると、部屋の横の寸法が約2間(3,540㎜)で、縦が約1間強(1,880㎜)だから、部屋の広さ(約4帖)の割には大きいかも知れないわね。
そうですね。一般的には、幅2間の壁には、下図のように
幅2,550㎜~2,700㎜のキッチンと冷蔵庫が置かれているケースをよく見かけますね。
これと比べても、T様邸のキッチンは大きいようです。
右手の壁の収納棚とカウンター(黄線)もキッチンセットですか?
これは、後から造り付けたものなのよ。
大きめのキッチンセットとそれに、
造り付けの収納棚、
食器棚もキッチン内とダイニング側に2ヶ所あって収納は十分足りている感じですね。
そう?でもね・・・
とT奥様は冷蔵庫の先を指差しました。外からは見えないキッチンの一番奥・・・。
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アレッ~! |
普段良く使う小物置き場がないので、キャスター付きワゴン(緑)を買ってみたけど・・・
収納扉を開け閉めするたびに、どかすのは、便利どころかわずらわしくって・・・。結局、片隅で邪魔もの扱い。
確かに肩身が狭そうですね。
可動式ワゴンは、使う際に手元に引き寄せられるのは便利ですが、頻繁に『もの』の出し入れをする台所では、使わないときに格納場所がないと邪魔になりますね。
『アフター編』では、このようなキャスター付きワゴンを使わないでも小物が十分納まる収納をご紹介します。
それにね、ゴミ置場にも困ってるのよ。
分別ゴミ置き場がない。
手前側(黄色部分)が可燃ゴミで、奥側(赤部分)が、不燃ゴミね。あれ?ビン・缶類はどこに置いているんですか?
台所には、置けないから玄関から一番遠いバルコニーに置いているのよ。
ゴミの分別制度ができる以前に建てられたお宅では、ゴミ置場に苦慮されているケースは多いですね。
出す間際に分別するのは面倒でしょ。だから事前に分けておきたいけど、置場に困るのよ。
分別してゴミを保管できるようにするのもポイントですね。
『アフター編』では、機能的な分別ゴミ置場をご紹介します。
他にも嫌になっちゃうことがあるの。うちのキッチンはいくら片付けても、片付いているように見えないの。いつでも、雑然としてるのよねぇ。
T様邸の台所は、部屋に入ってすぐ右手にあるので、水きり棚、ガラスケースの調味料入れなどは
置いているものがまともに見えてしまいます。
水切り棚は、調理道具や調理器具でいっぱいでしょ。調理道具って、下台の扉に掛ければ鍋やボールにガチャガチャ当たって扉が閉まりにくいし、壁に掛ければ、埃や油汚れが気になるし、ホント置場に困っちゃうのよね。
それで、ついつい水切り棚に置き放しにしてしまうのも分かる気がするなぁ。それに、出し入れするにもこのほうが、使いやすいし。
他にもキッチン回りを賑やかにしているものがありますね。
仕舞っているものが丸見えのオープン棚や
天板上に置かれた備品や小物類ね。
確かに近くで見てみると、しっかり片づけられています。
うちも同じだわぁ。
チョッとここで休憩して、リフォーム工事ですぐに解決できないという方にも、 なるべく費用をかけずに台所を整然と見せる方法をご紹介します。
長さが3.5m以上あるキッチンセットなのに、キャビネットに物が収まらないのでしょうか?
ところで、ゴミの分別制度が始まって、ゴミ置場が足りなくなったのは分かるけど、それ以外の『もの』が溢れているのはどうしてかしら?
そうですね。先ずは、キャビネットの中身を拝見してみましょう。
すると・・・
“アレアレ???”
てっきり、ぎゅうぎゅう詰めかと思っていたのに。
あんまり入ってないところもあるでしょ。出し入れしづらくて使ってないのよ。
冒頭にご紹介のキッチンのアンケートでは、58.1%の方は収納量が足りていないと感じているそうです。
余分なものが多すぎるのでしょうか?それとも、本当に足りないのでしょうか?
実は、T様のように、そのいずれでもない場合もあります。
下台は、出し入れのとき、かがみこまなければならないのがつらいし、
奥の物の出し入れには、手前のものを一旦動かさなければならないが面倒なのよ。だから、ホントは料理に合う鍋を使いたいけど、同じ鍋を使っちゃうの。
コーナーキャビネット(黄線)はどうですか?
中は広いけど、入口が狭くて。それに・・・
回転テーブルを回すのがやりづらいのよ。
回しているときに器具が引っかかることもあるしね。
吊戸はどうでしょう?
出し入れのたびに、踏み台が必要でしょ。結構これが大変なの。足元がおぼつかないと怖いし・・・。
よく使う器具はしまう気にはなれないわね・・・。
これでは、収納がいくらあっても、片付かないわけです。
分別ゴミや小物を載せるワゴン置場に困っているのに吊戸や下台の中は、まばらだったりする。
収納はあるのに、肝心なものがしまえない。
こんな理由で『もの』があふれてしまうこともあるのです。
あなたは、いかがですか?
この問題は、ただ収納キャビネットを交換するだけでは、到底解決いたしません。
さて、次のご不満・ご要望は、キッチン家電置場・電気設備についてです。
『バチッ』『アーア、おっこっちゃった。』電気ブレーカーのスイッチです。
あなたのお宅でも、こんな事件が起きたことはありませんか?
たこ足配線や別のコンセントから延長コードで引っ張ってはみたものの、いざ使ってみれば、このありさま。
うちもね、ご飯炊きながら、電子レンジを使ったりすると、
ときどき、ブレーカーがおっこっちゃうのよ。
同時につけると容量が足りないのね。
もともと、キッチン内には電化製品をまとめて置く場所はないし、コンセントの数も足りないの。
だから、延長コードで他から引っ張ってきているけど、ブレーカーが落ちると入り切りして凌ぐのよ。
本当だ、電化製品(黄色)はバラバラに置かれているわね。
でしょ。だから延長コード(赤)がいるのよ。これが掃除の時、ホント邪魔なのよ。掃除機で吸いにくいし・・・。
埃が原因で、火災になったニュースが時々ありますね。電化製品がまとめて置けて、
器具に応じたコンセントが配置できれば配線もゴチャつかずにお掃除も楽になりますね。
ところで、あなたの台所の家電置場と電気設備はどんな状況ですか?リフォームの時こそ、以下の問題はしっかり解決しましょうね。
『アフター編』では、家電収納庫だけでなく、分電盤、電気回路、コンセントのほか、集合住宅の電気設備リフォームで、知っておいて欲しいポイントも取り上げています。
マンションでリフォームをご検討でしたら、是非ご覧下さいね。
さて、これまでT様邸の『キッチン収納』について、ご不満・ご要望を見てまいりました。
次は、いよいよ、どのように、解決していったかをご覧いただきますが、その前に、
もう一度『キッチン収納』についてのご不満・ご要望を振り返っておきましょう。
こうして見てみると、どこのお宅にもありそうなことばかりですが、キッチン収納についてのご不満・ご要望って、結構たくさんありますね。
どうすればいつも自然と片付く、使いやすいキッチンになるのでしょうか?一つずつ見ていきましょう。
T様邸の既存のキッチン『収納』を調べて分かったことがあります。それは、
でも、新たに家電置場と、ゴミ置場は作れるの?
もちろん。家電とゴミ置場は、作業動線も考慮して割り振りを考えます。収納位置を煮詰めていけば、機能的な台所ができますよ。
キッチンリフォーム完成後の楽しみの一つは、練り上げてつくったキッチンに、直に触れて、動きやすさを実感することよね。
そうですね。
そこで、『台所』がほかの『一般居室』と違う『作業場』という属性を意識してリフォームをすすめていくのがポイントとお話しました。
作業場か・・・。
『台所』での作業には、
どの作業にもついて回るのが、『もの』です。
食材、調味料、調理器具、調理道具、下ごしらえ、食器、ゴミ・・・本当にそうね。今まで、考えもしなかったわ。
『もの』の出し入れをする場所が『収納』ですが、広い意味では一時的な仮置き場も、『収納』と捉えて良いと思います。
使いやすい収納を作るには『もの』を動かす際の作業動作の『無理』・『無駄』・『ムラ』を無くすことですね。
『もの』の動きに目を向けて、『収納』の種類や構成を考えてみるのがコツなんですよ。
つまり、『もの』の動きに合わせて、『収納の種類』と『収容位置』を絞り込んでいくと、キッチン廻りは動きやすくなるわけです。
リフォーム前後のT様邸の台所レイアウトの概略を見てみましょう。
あれ、キッチン本体は随分小さくなるみたいだけど・・・。
キッチン本体の幅は1,950㎜と、約4割小さくなります。さらに、オープンキッチンになったので、吊戸もありません。
吊戸も無いの?
高い場所への収納は、使い勝手があまり良くないので、思い切って取り去りました。
広々するわね。いままで、吊戸、食器棚、ワゴンに収納していたものは、
壁側の壁面収納とダイニング側の対面ユニットに振り分けて収納するのね。
そうですね、多少入れ替えは出てきますが、キッチン本体も含め3列構成で収納します。
いいですか、それでは、『もの』を使う『場所』と『頻度』にあわせて『収容位置』と『収納の種類』を考えていきますよ。
キッチン本体には、もっとも利用頻度の高いものを収納します。
調理道具、調理器具、調味料、キッチン小物などね。
うちは食洗機もあるわね。
食洗機は収納としては、シンク上の水切り棚と似ていて、食器等の一時置場にもなります。
中には、頻繁に使う食器類の常時置場にしているお宅もありますね。
でも、水切り棚と違って中身が見えないからいいわね。
さて、少し視点を変えて、具体的に収容される『もの』を見てみましょう。
リフォーム前の調理道具は、こんな風にシンク上の水切り棚に置かれていましたね。
T様邸では、
とのご不満とご要望がありました。
ほかのお宅でも
といったことをよくお聞きします。
このようなご不満を抱えたお宅には、 こんな『調理道具収納』はいかがでしょうか?
引き出しの面材部分が手前に開いて、調理道具専用の『ドアポケット』になっている。これなら、出し入れも手軽にできるわ。
中は、調理道具が一つ一つ別々にかけられるから、ごちゃごちゃしないし。洗ってすぐに掛けられるように、
脱着式の水受け皿がついているのも気が利いてるわ。
鍋やボールなどの調理器具が入った引き出しと、『ドアポケット』は分かれているので、調理器具と調理道具がぶつからず、閉めづらいこともありません 。
い・い・わ・ねぇー。
わずかな空間を利用した、まさに下台の 『隙間収納』 といえますよね。
まさに、『調理道具にうってつけの収納!』ね。
『ドアポケット』なら、
など、調理道具置場のご不満から解放されます。
さて、リフォーム前に、下台や水切り棚に置かれていた鍋、フライパン、ざる、ボール等の調理器具はどうなりましたでしょうか?
これらの、使用頻度の高い調理器具は、できるだけキッチン本体に収納します。
ところで、調理器具に『うってつけの収納』とは、どんなものなの?
奥にしまわれていても、引き残しなく手前まで全て引き出せる『フルスライドタイプ』の『引出』はどうでしょうか??
開き扉と違って、これならかがみこんで、いったん手前のものを出さなくてもスムーズに出し入れできるわ。
でも、引出は良いけど、重いものを載せて動かすのに、耐久性は大丈夫なのかしら?
良いところに気が付きましたね。
最近では、引き出しタイプのキッチンが良く選ばれるようになったのですが、是非知っておいて欲しいことがあります。
キッチン選びは、気に入った柄の面材や機能的な収納を選ぶのも楽しみの一つですが、耐久性のある 『扉金物』 が使われているかどうかは、見落としてはならないポイントです。
『扉金物』とは、扉の開け閉めに使われている丁番や引き出しレールのことです。
これは、わたし自身の経験ですが、我が家では、以前TOTO社の開き扉タイプのシステムキッチンを、取りつけました。
当時、衛生機器以外では、後続の感が否めないTOTO社でしたが、全体的にしっかり作られていて、 細部の仕様まで一つ一つ選べるところが気に入りました。『ビルトハープ』というシリーズでしたね。
ところが、使い始めて、わずか数年で、開閉丁番にガタが起こり始めました。
ものもちの良い我が家にとっては、とてもショックな事件でした。丁番以外の部分は全く問題が無かったのですが・・・
どうやら、扉の重さに、丁番の耐久性が不足していたようです。他の造りが良かったので、この点には気が回りませんでした。
結局、有料で交換することになりました。
どんなに見た目が良かろうが、機能性が優れていても、可動部分の部品強度不足で故障すれば収納としては失格です。
そういった意味では、新商品などで新しい機構が採用されたとしても、すぐにとびついたりしては駄目ですね。
可動部分の要は耐久性にありますから。
現在の日本のキッチンメーカーの主力モデルでは、ソフトクローザー付きの引き出しレールとして、 オーストリアのブルム社やドイツのヘティヒ社製が使われています。
ちなみに今回のサンウエーブ社(リクシル)のキッチンはブルム社製が使われています。
個人的には、是非ブルム社のレールをお奨めしたいと思います。
というのも、たんにブルム社が家具金物のトップメーカーという上辺だけのことではなく、『レールの性能はキッチンや家具の寿命(約20年)以上に保持されるべき。』という信念をもって、開発者たちが設計に打ち込み、10万回開閉後でも、製品性能が保持されている(ブルム社内基準)引き出しレールを生み出したことに共感したからです。
余談ですが、ブルム社の家具金物には、なんと偽物まで出回っているのです。まるで、ルイ・ヴィトンのバッグみたいですね。
これぞまさしく『Made in Japan』と称された我国のメーカーでさえも兜を脱ぐ逸品と言えるでしょう。
開発者の想いがこめられたブルム社やヘティヒ社の引出しレール装備のキッチン、標準品には無くても、オプション選択できるキッチンも増えました。是非お選びいただきたいと思います。
外見からは見えない部分ですので、ご確認下さいね。
引出って閉めるときに勢い余って、バタンバタンしないの?
はい、その点も、閉まる瞬間静かにしまる『ソフトクローザー』機構付きのレール金物なので心配いりません。
ところで、使用頻度の高い調理器具は、できるだけキッチン本体に収納するって言ってたけど具体的にはどう仕舞うの?
下図は、リフォーム後のキッチン本体を正面から見たところですが、
中央に食器洗浄機がありますね。ちょうどその幅で上部は調理台になっています。
そして、調理台を挟んで、右側にシンク。左側に加熱器があります。
調理器具はできるだけ使用場所のソバに収納しておき、使う時にすぐ出したいものです。
調理器具は、おおまかに加熱器側とシンク側で使い分けされます。
左が加熱器側で、右がシンク側でこんな感じになります。
加熱器側には、鍋、フライパンなどの調理器具を加熱器すぐ下(赤枠)の2段の引き出しに、 シンク側には、ボール、ざる類をシンク下(青枠)の2段の引き出しにしまいます。
上下2段になっているので、開き扉のキャビネットより、収納内部の空間を有効に使えるのね。
続いて、調味料置場も見てみましょう。
小分けする前の調味料のボトル、キッチン小物・雑貨類は、食器洗浄機の下、小分け後の調味料容器は加熱器脇の小引き出しに仕舞えるのね。
それと、調理台前にも、頻繁につかう塩、砂糖、小麦粉、片栗粉類が置けるラックがあります。
これなら、ちょうど、カウンターの下に隠れるから、覗き込まない限り、
ダイニング側からは見えないし、出し入れするにも使い勝手が良いわね。
調味料は調理の時に、小分けしたものを使用するので、他に利用頻度の高いものがあるならば、ボトルは、背面の壁面収納を利用するのも良いと思います。
キッチン本体の収容の仕方、なんとなくイメージできたわ。
さて、引き出し収納をお選びいただく際、ご注意いただきたい点が、もう一つございます。
ショールームでも話題に出ないことも多いのですが、使い勝手に直接関わるので重要です。
日本を代表する、都心のとあるメーカーショールームでのことです。
ストレートラインを基調とするシンプルでフラットなデザイン。白く輝く面材と天板。洗練されたキッチンが広いフロアの中心に飾られていました。
いちぶの隙も感じられません。
金額もご立派!!
ところが、『スライド収納』を引き出そうとしたとき、思わず近くにいた案内係の女性に、『このキッチン売れてますか?いったい、どんな方がこのキッチンを選ばれるのでしょうか?』と、口走ってしまいました。
というのも、
展示品には、調理器具も入っていないのに引き出しが、あまりにも重かったのです。
“おもーッ”
彼女は突飛な質問に『お時間をいただければ、お応えできるかお調べしますが・・・』と。丁寧に応対してくれましたが、けげんそうな顔でした。
“変なこと聞いちゃったな” と我に返ったわたしは、『いいえ、親切にありがとう。』ととっさに断わりました。
調理器具を入れる引き出し収納はとても大きいのに、引き出すための把手には、指の第一関節がやっと掛かる程度のライン把手を使っています。
実際に調理器具が入っていれば、今よりはるかに重くなり、指へはかなりの負担です。
いくらかがみこまずに取り出せる引出収納でも、指先に力の入らない方にとっては、とても難儀だと思いました。
デザイン先行のこの手の設備機器、世の中に溢れています。
開発者が利用者と同じ視点に立っていない感じですね。
ショールームで見た引出式のキッチンのデザインがどんなに、気に入ったとしても、把手(とって)は慎重にお選びくださいよ。特にご高齢者の皆様。
対面ユニットには、どんなものが入るの?
キッチン作業に関するものでは、利用頻度の低い食器や食事用具類ですね。対面ユニットはダイニング側になるので、キッチン収納としては補助的な役割となります。
それと、天板上にあったアムウェイの浄水器ですが、シンク下は空きスペースが少ないので対面ユニットに格納します。こちらは別のウェブページでご紹介いたします。→ https://www.smilepartner.jp/kitchen/kengaku/jyousuiki.html
また、T様邸のダイニングは家事室としても利用されているので、ダイニング用品のほか、事務用品の収納スペースも確保します。
どの程度のスペースにするかが、ポイントとなりますが、この点も、別のウェブページで詳しくご案内いたします。→ https://www.smilepartner.jp/kitchen/kengaku/kajisitu.html
さて、次はT様邸のキッチン収納の要とも言える壁面収納です。
壁面収納には、どんなものが入るのかしら?
家電、分別ゴミ、食器類、ドライフード、根菜類、タッパー類、調理器具、調理道具、キッチン小物。
壁面収納への出し入れは、振り返り動作が必要になるので、調理器具、調理道具、キッチン小物は利用頻度の低いものを収納いたします。
左右には、上段に乳白色の半透明な面材を使った引き違い戸と下段に通気孔付きの引き出し収納を組み合わせた幅900㎜の「マルチストッカー」というトールキャビネットを、中央左下には幅750㎜の家電収納庫、右には幅900㎜のハイカウンタースライドキャビネット、中央上部には幅750㎜と900㎜の観音開きの吊戸を設置しました。
上部の引き違い戸を開けると、中は、棚と引き出しになっているのね。
内部は、棚板、引き出し、ダウンウォールの組み合わせができます。
これなら、使い勝手に合わせて選べるわね。
うちのは上部5段が棚板で、下部3段が引き出しの8段構成なのよ。
引き出し部分には、ワゴンや、天板に置かれていたキッチン小物類を、棚板部分には、オープン棚に置かれていたものをしまうようにしましょう。
これで、
このマルチストッカーには優れた点が他にもあります。
ポイント
わぁー、扉面材の組み合わせができるんだぁ!
そうなのよ、うちの場合は、キッチン本体の面材を部屋の建具に揃えたでしょ。でも、壁面収納と対面ユニットも同じ面材にしてしまうと、部屋が重苦しくなっちゃうの。
扉面材は面材タイプと半透明タイプを組み合わせることでインテリアの雰囲気を調整することができるのです。
マルチストッカーの扉と対面ユニットの腰上部分の扉を半透明にすることで軽やかさを演出することができたのね。
さて、背面壁面収納について、両脇のマルチストッカーから使い方のポイントをご紹介しましょう。
ワークエリアに近い中央(赤枠)側になるべく作業中に使う物をしまっておきます。
キッチン作業中は、引き違い戸は開き扉と違い、開けておいても邪魔にならないのでオープン棚のように使えます。
なるほど、仕舞う場所次第で使いやすさも変わってくるわね。
作業をしない時は閉めておけるから、目に付く場所にあっても雑然としないわ。
それにね、一番下の引き出し収納(青部分)はさりげなく優れ物なのよ。
ポイント
引き出しの正面に小さな穴が開いていて空気が庫内と外を行き来できるようになっています。
深さが32㎝あるので、根菜類や、使用後のペットボトルを洗ってしまっておくのにいいわね。
根菜類や使用後のペットボトルって結構置場に困るのよ。
ここの引出しレールも、静かに閉まるソフトクローザー機構付きです。
片付けても雑然と見えるオープン棚の代わりに、出し入れのしやすさと見映えを兼ね備えたマルチストッカーはいかがですか?
二つのマルチストッカーの間はどうなってるの?
中央右のハイカウンターキャビネット(黄枠)の上2段には、スプーン、フォーク等の普段使いのカトラリー(食事用具)、
ハイカウンターキャビネットの下2段(赤枠)には、利用頻度のそれほど高くない調理器具をしまうようにしました。
調理器具は重いものが多いので、たまに使うものでもできれば運ぶ距離は短い方が良いですね。
加熱器、調理台、シンクのどの位置で使う調理器具でも、振り返ればすぐ出し入れできるというわけね。ときどき使うのならこの位置でも十分。
普段使いの乾物類やタッパー容器類は下段に、余り使わないものは、上段にしまうことにしたの。
それにね。吊戸は今までより使いやすくなったのよ。
そんなに変わって見えないけど何か違うの?
見た目じゃ分からないでしょ。リフォーム前後で見比べてみると分かるかしら?
エー?梁が無くなったことくらいしかわからないわ。
惜しいですね。もう少し離れてみると気が付くんじゃないかな。
アーッ!分かった!天井を梁の下端に合わせて平らにしたのね。だから、
新しい吊戸の方が幕板の分だけ低い位置につけられているわけね。
大正解‼ 上下2段の下の棚は踏み台が無くても使えるわ。
天井の高さが変わったのに、全然違和感が無いわね。
さ・す・が・ねぇ!
ありがとうございます。
さて、次はゴミ置き場ですが、
どんな風になりましたでしょうか?
ゴミ置き場こそキッチンの中心に!
今までゴミ箱は台所の一番奥だったでしょ。それがね、足元で使えるようになったの。
足元で?野菜の皮や切れ端を捨てるのも便利そうね。
でも足元に置きっ放しは邪魔じゃない?
それがね、使う時だけそばに置けるの。
『ダストワゴン』といって、ゴミが3種に分別でき、使うときだけ引っ張り出せるキャスター付きごみ箱です。
格納場所があるから普段は邪魔にならないわね。
ポイント
それに壁面収納にスッポリ格納されるので、中身は隠れて見えません。
壁面収納の一部に溶け込んだデザインがいつも片付いているすがすがしい気分にしてくれます!
さてお次は、
台所によくある家電置場・電気設備にまつわる4つのご不満T様邸の電化製品は、こんな風でしたね。
まずは、バラバラにおかれていた電化製品をひとまとめに納めたところからご覧頂きます。
バラバラに置かれていたキッチン家電は『壁面収納』の『カウンターの上』と、『家電収納庫』 にまとめて置けるようにしました。
カウンターの上には電子レンジを置きますが、吊戸との間が広いので、 その気になれば、ご覧のとおり、オーブントースターなどの一時置場にもなります。 カウンター下の『蒸気排出ユニット付き家電収納庫』には蒸気が出るポットと炊飯器を置きます。
こうすると、電子レンジの右側に1mほどのスペースができるので、作業カウンターとしても使えるのよ。
ある程度空間に余裕を持たせてフリースペースにしておくのも大切ね。
キッチンの幅は1,950㎜と小型になったでしょ、でもすぐ後ろに電化製品が置かれたカウンターがあるから、
調理台がだだっ広くて、横歩きするよりも使い勝手が良いのよ。
まとめて家電品を置くには、電源も整備しなければならないでしょ。
そうですね。リフォーム前は、
背面カウンターと家電収納のコンセントは実際どんな風になってるの?
新たに設置した『蒸気排出ユニット付き家電収納庫』に2口、
『背面カウンター』上には4口(赤線部分)の専用回路コンセントがあり、コードは見えない位置にスッキリ納まります。
カウンター上でオーブントースターや電子レンジ以外に、別の家電製品を使う場合でも同時に差し込めるように口数に余裕を持たせました。
エッ?でも、同時に4つは使わないでしょ?
もちろん、同時には使わないわ。
同時に使うために4口にした訳ではないのです。あくまでも作業に余裕を持たせるのが目的で、これが、隠れたポイントです。
4口コンセントなら、最多で4種類の電化製品を同時に使用できる状態にできるでしょ。そうすると、料理中、面倒なコンセントの抜き差しをしなくて済むのよ。
湿った手による感電の危険性も減ります。
床掃除の際、床を這うコードもないのでわずらわしくないわ。
コンセントが器具のすぐ後ろにあるから、コードは裏側に隠れるのね。
料理の合間合間に使うキッチン家電だからこそ、振り返える位置にあるのはホント便利よ。
料理もテキパキはかどりそうね。
キッチン本体の大きさは、元の6割ほどになったけど、家電収納庫付きの壁面収納カウンターとの組み合わせで、使いやすい2方キッチンになったわ。
チョッとここで、集合住宅で電気工事をする場合の重要な点にも触れておきたいと思います。
簡単に集合住宅の電気設備についてご説明します。
集合住宅などでは、新築時の建築計画で、各戸のアンペア数は決められます。
そして、それに合わせて、建物全体の受電容量が検討され、受電装置や各戸までの配線の太さなどが決められていきます。
多くの電化製品を使うようになった現在、古い建物では、電気配線や設備が貧弱で、各戸で電気容量を増やそうと思っても簡単にはできない状況にあります。
ですから、IHクッキングヒーターへの交換工事やエアコンの増設等で、大容量の電源を必要とする機器を導入する場合は事前の確認が必要になります。
うちもね、加熱器をガスコンロからIHクッキングヒーターに交換するのに今までの電源では全然容量が足りなかったのよ。
そうですね。それで、東京電力にも調査依頼し、建物全体の電気の利用状況などもお調べして工事をする運びとなりました。
コンセントの数だけではなく、分電盤も変更したり、電力会社との契約アンペア数を増やしたり・・・
もちろん機器に必要なアース付きコンセントや、専用回路も増設しましたね。キッチンには、4回路追加しました。消費電力の大きい器具も多いので回路には余裕をもたせるのがよいでしょう。
リフォーム前は全部で8回路 リフォーム前
リフォーム後の分電盤では13回路に整理し、新たに回路を引く際の予備スペースもあります。 リフォーム後
リフォーム後は、キッチンで電気を使うのにビクビクしなくなったわ。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
『出し入れしやすく、良く片付くキッチン収納リフォーム』はいかがでしたか?
『調理台とは別に使い勝手の良い作業台も欲しい。』そんな気持ちにもお応えしました。 2歩は歩かせません。そんな距離の家電置場付き背面収納カウンターです。
住まいるパートナーでは、個々のお客様のご希望を叶えるキッチン造りに懸命に取り組みます。
キッチンの構成は一点、一点お客様と共に吟味・検討した上で、お客様自身にお決めいただいています。
ですから、出来上がったキッチンはどれも皆、お客様のご希望を高い次元で満たすものとなっています。
キッチンリフォームは、そう度々やるものではありません。
ですから、いつまでも、天板を『イイコ。イイコ。』とスリスリ撫でていただけるようなキッチン造りを私たちは目指しています。
あなたも、私たちと希望を叶えてみませんか?
弊社ではキッチンスペシャリストと建築士があなたのご要望を承ります。
『出し入れしやすく、良く片付くキッチン収納リフォーム』のご相談は以下からどうぞ。
良く片付くキッチンリフォーム
承り地域
埼玉県 朝霞市 和光市 新座市 志木市
東京都 練馬区 板橋区 西東京市 周辺
ご相談お待ちしています。
練馬区土支田 A様
はじめはキッチン本体だけをリフォームして、他の収納は島忠やニトリにしようかと思っていましたが、
『使い勝手に合う収納をつくろうとお考えなら、豊富なサイズや種類を組み合わせられるキッチンメーカーの
高機能な収納もなかなか良いですよ。』とのアドバイスをうけて検討してみて、今は本当に良かったと思います。
朝霞市根岸台 M様
背が低いので、吊戸にものをしまいづらかったのですが、ダウンウォールで降りてくるし、開き扉の奥から鍋を取り出すのもしんどかったけれど、引き出しになってすごく楽になりました。
新座市あたご S様 息子夫婦と同居となって2階にキッチンを増設
もともと、キッチンを置く予定の無かったところに増設することになったので、狭いところに食器棚や冷蔵庫も
置かなければなりませんでした。入れる物を吟味して量を絞り込んで、設計してもらったので使い勝手には満足してます。
和光座市新倉 W様
ゴミ置場がなくて、いつもゴミ箱が邪魔なのが気になっていました。今は、ダストワゴンがとっても使いやすい。
分別もできるし、使う時に手元に引き寄せられるのが、便利です。リフォームするときは、分別ゴミ置場
と家電収納は使いやすいものがいいですよ。
朝霞市泉水 Y様
中古住宅を買った当時は、キッチンを交換する予算が無かったので、今までジッと使いづらい収納に泣かされていました。
だから、リフォームのときには無駄な動きや手間がかからない収納をつくろうと自分を励ましながら我慢してきました。
決めるのに時間はかかったけど使いやすく、片付くキッチンが作れたと思います。
対面式キッチンやオープンキッチンリフォームをご検討で、キッチン・ダイニング・リビングの収納についてこだわりたい方大歓迎です。
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良く片付くキッチンリフォーム
承り地域
埼玉県 朝霞市 和光市 新座市 志木市
東京都 練馬区 板橋区 西東京市 周辺
ご相談お待ちしています。
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