この目地をよくご覧下さい。 板間の目地ではないので、シールは打たれていません。
拡大して見てみましょう。 小さな穴がたくさん空いています。へーベル板自体は、軽量気泡コンクリートと呼ばれるように、もともと表面には細かい無数の穴が空いています。化粧目地の部分は平坦部と違って塗装しづらいので新築当時の塗装が行き届いていないと、こうした細かい穴に雨水が入り込み、風化を加速させてどんどん大きくなっていきます。酷くなると、割れたり崩れたりと脆くなります。
こちらのお宅は、初めての外装リフレッシュ工事ですので、この巣穴は新築時のメーカー施工の不備で起きた現象といえます。
いくら耐久性のある高価な塗料を使っても、これでは効果がありません。化粧目地が多いシリーズの場合は、目地の塗装には細心の注意が必要です。もし、ご自宅に似たような症状がおありの場合は、早目の塗り替えをお奨めいたします。
さて、こちらのお宅の外壁のように新築時がアクリルシリコン塗装の吹き付け仕様の場合、先ほどの巣穴やひび割れにはしっかり下塗りを塗り込んで埋め込むことが重要です。今回は一液水性微弾性サフェーサーを使用します。
特に飾り目地の部分は、新築時の吹き付けの塗装が甘いと先ほどのような巣穴ができていることが多いので、圧を掛けてしっかり塗り込んでいきます。 グイグイ擦り込んでいるのが写真からでもお分かりいただけると思います。擦り付けるのでローラー刷毛も平らな部分を転がすのとは違って早く消耗します。
目地にしっかり入れ込めたら後は平らに均していきます。
水色で養生された手すりの上部は下塗りが終わり、目地のコーキングが目立ちにくくなっています。 縦格子下端のオレンジのマスキングテープの下側はこれから下塗りするところです。
3階ルーフバルコニー周りの壁の下塗りが完了いたしました。
3階北側バルコニーです。
出隅部分を拡大しました。コーキングの増し打ちを終えた段階で出隅の左右は共に下塗りされていない状況です。 左右どちらにも巣穴がはっきり見えます。
下の写真は出隅の右側を下塗りしたところです。
出隅左側の下塗り前の部分には巣穴がたくさんありますが、下塗りを終えた右側の巣穴はしっかり埋まっています。
左側も下塗りすると巣穴は完全になくなりました。 このように巣穴を完全に埋め尽くしてから、
中塗り・上塗りと塗り重ねていって、仕上げていきます。 巣窟は完全に塞がり、ヘーベル板の劣化もストップさせました。
『ヘーベルハウス フレックスⅢ 外装リフレッシュ工事 』
『9.外壁の下塗 編』をご覧いただきましてありがとうございました。
この続きは『10.外壁の中塗り 編』をご覧下さい。
以下では『ヘーベルハウス フレックスⅢ 外装リフレッシュ工事』の『作業の流れ』と『部位別ビフォーアフター』をご紹介しています。 ヘーベルハウス フレックスⅢにお住まいの方は是非ご覧下さい。
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