左右の壁間の間口に合わせて幅ピッタリに広げたキッチンリフォーム
キッチン取り付け前の正しい木(下地)工事の様子をご紹介
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このウェブページでは、弊社が施工した『幅1,950㎜のキッチンを壁々間ピッタリの2,535㎜のキッチンに入れ替えたLDKリフォーム』について
『作業の様子』をご紹介しております。
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さて、早速ご紹介に移りましょう。
新規キッチン用配管作業の際に空けた床の開口部の補修です。
床はネダフォーム工法でつくられています。
ネダフォーム工法とは簡単に言うと、
床下の躯体上に床板を留め付けられる桟木が組み込まれた発泡スチロールを敷き詰め
そこに床材を貼っていくものです。
今回は、配管のやり替えの際に、一部ネダフォームを撤去しましたので、 床を支える手立てが必要です。
先ずは、開口部に合わせてラワン構造用合板を切り、配管を通す穴を開けて開口部の蓋をつくります。
続いて、開口部の床が沈まないように木束を入れ込み、
床を支える根太を取り付けます。
そして、床板を留めていきます。
ちなみに仕上げはファインセラミック柄のフロアタイルになります。
キッチンメーカーの取り付け工事説明書には、 キッチンセットの吊戸や下台は、壁の堅固な木下地に取り付けるように注意書きがあります。
キッチンのタイプや長さが変わると、それまでの木下地の位置では合わなくなります。
木下地が無いからといって石膏ボードにプラグなどを仕込んで
キャビネット類を取り付けてしてしまう業者がいますが、
重さが掛かる下台や吊戸は、長年の使用による扉の開け閉めやレンジフードの振動がもとで
取り付け部が緩んでくる場合があります。
外れたり、落下の原因にもなりますので、木下地をしっかり入れ込んで固定できるようにします。
壁の内部に木下地を入れるため、先ずは既存タイル壁を解体していきます。
ちなみに横では、内装工が合番で壁紙を剥がしています。
剥がしたタイル壁は、隣室との間仕切壁になっていて内部には木軸が見えますが、
キッチンメーカーの施工要領書にある木下地にはなりません。
新規キッチン用の木下地を入れる位置に墨付け(印付け)をします。
壁の軸組み間にフロアキャビネット用の木下地を入れていきます。
レンジフードと吊戸下部用です。
そして、吊戸上部用です。
既存の軸組とキャビネット取り付けに必要な木下地の位置はほとんど合っていません。
木下地を入れ終えたらボードを上から貼り直します。
壁内に木下地が入れ込まれ、耐火ボードも張り直されました。
これで、火災にも万全です。
よくリフォーム工事(検査が無い)だからと言って、 コンロ近くの壁にも直接、木の合板を貼り付け、 レンジフードや吊戸などを取り付けている業者がいますが、 火気があるキッチン、特にコンロ周辺のレンジフードやキャビネット取り付け面には 耐火ボードを使用し、木下地は耐火ボードの裏側に入れた方がよろしいと思います。
せっかく入れ替えるキッチンには、正しく木下地を入れ、 長持ちするようにしっかり取り付けたいものです。